伝説上の出自
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 23:19 UTC 版)
「アブラム・ガンニバル」の記事における「伝説上の出自」の解説
ロシア文学者木村彰一は、自身の翻訳によるプーシキンの韻文小説『エヴゲーニイ・オネーギン』の訳注に、アブラム・ガンニバルは「エチオピアの王族の出だった」と書いている。木村による『オネーギン』初訳は1969年であった。1962年に出版された金子幸彦訳の訳注では、「母方の曾祖父はエチオピア人」「プーシキンの母はピョートル1世の侍従でエチオピア生まれの黒人ガンニバル」と記されている。ガンニバルの生い立ちについては、主にプーシキンら子孫の言説がそのまま信じられ、誤まった情報が広まった。子孫たちは、先祖のガンニバルをロマンティックに理想化したと思われる。。
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