伝説の発端とは? わかりやすく解説

伝説の発端

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 08:28 UTC 版)

バロメッツ」の記事における「伝説の発端」の解説

この伝説は、ヨーロッパ人誤解から生まれた物だと考えられている。バロメッツから採れる羊毛とされた繊維木綿の事で、木綿知らなかった当時ヨーロッパ人は「綿の採れる木」を「ウールを産む木」だと解釈して、この植物の伝説産まれとされるイタリア宣教師オデリコは、1314年ごろに東方布教の旅行を記録した書物東方紀行』において、カスピ山脈現在のコーカサス山脈)には一頭仔羊大の生まれメロンがあると紹介したジョン・マンデヴィルの『東方旅行記』(1360年ごろ)やヴァンサン・ド・ボーヴェによる中世百科事典『自然の鏡』(1473年)にも同様の記述がある。16世紀初めスロベニア外交官シギスモンド・ヘルベルスタインの見聞録ロシア事情解説』(1549年)では、原産地サマルカンドとされ、その繊維ヴェネチア輸出され回教徒帽子の裏毛皮代わりに用いられると書かれている日本では屋代弘賢編集した江戸後期類書古今要覧稿』が中国の地理書『西使記』を引用し、「壠種の羊は、西海出づ。羊の臍をもって土中に種え、そそぐにをもってす。聞いて臍系を土中生ず長ずるに及び、驚かすにをもってすれば、臍すなわち断つ。すなわちよく行いを噛む。秋に至って食らうべし。臍内また種あり」と書いた。南方熊楠は『十二支考』において「これは支那で羔子(カオツエ)と俗称し、韃靼植物羔とてむかし欧州珍重され奇薬で、地中に羊児自然と生じおり、好んでこれを食らうに、傷つけば血を出す、など言った」と記載した澁澤龍彦は『幻想博物誌』に所収エッセイにおいて「スキタイの羊」として紹介している。

※この「伝説の発端」の解説は、「バロメッツ」の解説の一部です。
「伝説の発端」を含む「バロメッツ」の記事については、「バロメッツ」の概要を参照ください。

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