伝統技術の発掘
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1712年(正徳2年)の『和漢三才図絵』に記録された江戸時代の酒の製法を再現した。酵母無添加の生酛造りで、麹造りには3日間が充てられる。開発にあたっては、島根県在住の日本酒研究者・堀江修二が助言・監修している。商品名「Time Machine1712(タイムマシーン1712)」で販売されるこの酒は、甘口でデザートにも合うものとして、店舗では酒として販売するほかにも、アイスクリームにかけて提供もしている。なお、この酒は江戸時代には水割りで飲まれていたという。江戸時代の酒蔵の風景をデザインした酒瓶のラベルには、木下酒造の代表銘柄「玉川」のロゴの顔をした蔵人も描かれている。兵庫県産「北錦」を精米歩合88パーセントで使用し、アルコール度数は14~14.9度。現代の吟醸と比較すると、酸が3倍、アミノ酸が5~7倍含まれる。丹後・若狭地方の伝統料理「へしこ」とも相性がよいほか、フランス料理のシェフから「フォアグラと合わせたい」と表されるなどの洋風の酒肴とも相性がよい。2017年5月の英国のオンライン新聞「インデペンデント」で紹介されたベストな日本酒10の銘柄のなかで、ベストワンとして推薦された。
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