伊16撃沈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/06 16:16 UTC 版)
「イングランド (護衛駆逐艦)」の記事における「伊16撃沈」の解説
アメリカ太平洋艦隊情報部は1944年5月13日に、ブーゲンビル島南端のブインへ米を輸送するという日程を含む日本海軍の潜水艦伊16からの暗号通信を解読した。イングランドとジョージ(英語版) (USS George, DE-697)とラビー(英語版) (USS Raby, DE-698)の3隻は伊16の迎撃を命じられた。 晴れて穏やかな1944年5月18日の午後早くに、イングランドは伊16を探知した。1341時に行われた最初のヘッジホッグ攻撃は外れた。二度目のヘッジホッグ攻撃は水深130フィート(40m)で1発の命中を記録した。1410時に行った三度目のヘッジホッグ攻撃は外れたが、想定していた325フィート(99m)より浅い200フィート(61m)に伊16がいたからだと攻撃後のソナー探知によって判断された。伊16はさらに四度目のヘッジホッグ攻撃も逃れた。1433時の五度目のヘッジホッグ攻撃では4発から6発の爆発が確認され、大きな水中爆発によってイングランドの艦尾が持ち上げられ、乗員は足元をすくわれた。 20分後、海面に破片が浮かび上がってきた。このことから、爆発は水深150m以上の深さで起きたと判断された。部隊はコルク片、木製甲板の破片、キャビネットの破片、米袋入りのゴム袋など、伊16のものと思われる破片が浮かび上がるのを確認。爆発から1時間後には重油が漂うのを確認し、翌日には油膜が太平洋の穏やかな海面に3マイル×6マイル(5km×10km)の範囲に広がっていた。
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