仮想シリアルポート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 06:06 UTC 版)
「シリアルポート」の記事における「仮想シリアルポート」の解説
詳細は「COMポートリダイレクタ」を参照 仮想シリアルポートは標準シリアルポートのエミュレーションである。このポートは(拡張カードのような)追加のハードウェアインストールをせずに、オペレーティングシステムのシリアルポートを追加できるソフトウェアにより作成される。たくさんの仮想シリアルポートをPCに作成できる。制限は、多くのシリアルポートを同時にエミュレートするために必要な、操作用メモリや演算能力といったリソースの量だけである。 仮想シリアルポートは、ボーレート、データビット、パリティビット、ストップビットなどを含む全てのハードウェアシリアルポート機能をエミュレートする。さらに全ての信号線 (DTR/DSR/CTS/RTS/DCD/RI) をエミュレートしピンアウトをカスタマイズすることで、データフローを制御することができる。仮想シリアルポートはBluetoothと共に用いることが一般的であり、Bluetooth搭載のGPSモジュールからデータを受信するための標準的な手段である。 仮想シリアルポートエミュレーションは、使用可能な物理シリアルポートが足りない場合や現在の要件を満たさない場合に役立つ。例えば仮想シリアルポートは、シリアルポートに接続された1つのGPSデバイスに基づく複数アプリケーション間でデータを共有できる。また、インターネットやLAN経由でどんなシリアルデバイスとも、まるでコンピュータとローカルで接続されているかのように通信することもできる(Serial over LAN/Serial-over-Ethernet技術)。2つのコンピュータやアプリケーションはエミュレートされたシリアルポート接続を通じて通信することが可能である。仮想シリアルポートエミュレータはMac OS、Linux、Microsoft Windowsの様々なモバイルやデスクトップバージョンを含む多くのオペレーティングシステムで使用できる。
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