他人(団体)道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:33 UTC 版)
他人(団体)道は参加者の人数が14人以上のものである。この道は会社、団体、学校などの大組織で花生け会に適する。数人道と一緒、花生け会には全員が参加する。真ん中に主枝として花を生けるが、数人道と異なり、主枝は草木ではなく、木の物となる。生ける人は家元や宗家のような主催者ではなく、課長、学長等の組織の指導者である。まずは、組織の指導者を代表する花を最初に挿す。そこで、草木より木の物を主枝にすると、丈夫で強気が感じられるではあるまいか。続き、参加者は順番に主枝の周りに寄り添って一本ずつ花が切れるまでに挿す。できるだけ花の根本が林立し、真ん中に集め、緊密に入れるようにする。主催者は最初の花を生けたのちに、会の順序を案内したり、参加者に挿す位置を進めたりする。指導者は流派・生け方・意味について概括的に紹介し、参加者に挿す順位を進めたり、会の順序を案内したりする。最後に、完成品は一つだけの花となり、広がる円形をする大きなお花にみえる。皆は超感覚の世界に到達して一つだけの心になった上で、一緒にお互い寄り添って協力し合い、統一の願うことを発信していく。完成した皆で力を合わせた傑作を鑑賞しつつ、更なる絆を深めると確信すると思われる。融和・団結精神を応援するために、花瓶は会の記念品としてその場に置くということになる。
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