他の地震の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/06 13:52 UTC 版)
近くにあるムラピ山は活動を活発化させ、地震数日前に噴火していたが、この噴火活動とは直接に関係がないと見られている。しかしながら、この地震によって火山活動が活発化しているとの報告がある。インドネシアはいわゆる環太平洋火山帯に沿って位置しているため、もともと地震や火山の噴火が頻発する土地である。 ジャワ島の南のインド洋には、南側のオーストラリアプレートと北側のユーラシアプレートがぶつかっており、震源地周辺では数十年に一度、マグニチュード6クラスの地震が起きていた。メカニズムとしては、インドオーストラリアプレートがユーラシアプレートに沈み込み、ユーラシアプレートのひずみが解消されたときに地震が起きる。 ひずみの解消の形としては、スマトラ島沖地震のような巨大なプレート境界型地震を起こすものもあれば、今回の地震のような断層型地震を起こすものもある。 さらに、今回の地震は津波が発生しにくい横ずれ型の断層型地震で、スマトラ島沖地震は津波が発生しやすい逆断層型のプレート境界型地震だった。 南太平洋地域やインド洋東部地域では、2003年以来規模の大きな地震が多発しており、この辺りに位置するインドプレートやオーストラリアプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレートなどは活動期に入ったとの見方がある。 ※これについては、単一の地震とする説も有力である。 また、単に断層破壊が北東に進行しただけと考える場合もある。断層面の長さについても研究者によって大きく異なる。これは、オパック断層の位置が特定されていないこと、インドネシア国内で地震観測網が発達していないこと、被害のわりに地震の規模が小さく解析が難しいことが挙げられる。 断層北部の被害については、断層長が長かったこと、地質構造などからも説明可能でその原因の特定は困難である。なお、オパック断層周辺はムラピ火山起源の堆積物からなり、地盤は脆弱である。
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