他の交通系ICカードとの関係について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 22:01 UTC 版)
「OKICA」の記事における「他の交通系ICカードとの関係について」の解説
OKICAは日本鉄道サイバネティクス協議会が定めたICカード乗車券に関する共通規格(サイバネ規格)を採用していない。これは、導入費用や維持費用が割高になることと、各事業者が独自の乗車券を数多く設定していることがあり、さらに沖縄ICカードの関係者が「沖縄県内の路線バス事業者が頻繁に路線の変更・新設を行うため、申請に時間のかかるサイバネ規格では対応が難しい」ことを理由に挙げている。そのため、利用開始当初より、SuicaやPASMOなどの他の交通系ICカードとの相互利用や片利用はできない。 これについて、内閣府沖縄総合事務局では2017年の会議の中で、OKICAエリアでの交通系ICカード全国相互利用サービスへの対応(片利用)を念頭に、2020年を目処に交通系ICカードが使えるようにする仕組みを検討している旨を報告。その後目立った動きはなかったが、2020年3月10日から、沖縄都市モノレール(ゆいレール)が単独でSuicaを導入し、全国相互利用サービスに対応した(他のOKICA導入事業者は引き続き非対応)。 なお、ゆいレールでのSuica利用に関しては、基本的に「発行済みのSuicaによるストアードフェア残高でのモノレール線利用」に限定され、ゆいレールではSuicaを販売しない。また、OKICA独自のサービス(OKICAポイントほか)が受けられないほか、以下の制限がある。 Suica(その他の相互利用ICカードを含む。以下同じ)にゆいレールの定期券を搭載できない。 OKICAのチャージ残高をSuicaに移すことができない。 「おとなり割引」が適用されない。 ゆいレールの券売機での切符購入ならびにチャージはできない。また、普通乗車券の不足額の精算にSuica残高を利用できない。 精算機がある駅でのチャージ精算等は可能。無い駅では窓口対応。 オートチャージに対応しない(OKICAには機能自体がない)。 Suicaの払い戻しに対応しない。
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