仏足石歌
仏足跡歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:23 UTC 版)
頭書された標題によると、1番歌から17番歌の17首が「慕仏跡」の歌、18番歌から21番歌の4首が「呵責生死」の歌となる。「慕仏跡」とは、仏足跡を慕うこと。「慕」の字は上部が判読できず、古くは「恭」と推定されていたが、橋本進吉が「慕」と改め、武田祐吉も「慕」としている。なお、林古渓が「慕」字の上にもう一字存在した可能性を指摘し、これを受けて廣岡義隆が9番歌・14番歌の表現から「敬慕」を想定する案を示している。「呵責生死」とは、世間の生死に迷えるを責め、無常を観じる歌であり、仏足跡のことではない。 標題の位置は、「慕佛跡」の文字が2番歌の冒頭に、「一十七首」は9番歌の冒頭に、「呵嘖生」は18番歌の冒頭に、「死」は20番歌の冒頭にそれぞれ刻まれている。21番歌の冒頭は磨滅しているが、「四首」と書かれていたと推測されている。
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