今日のチェックポイント・チャーリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 05:14 UTC 版)
「チェックポイント・チャーリー」の記事における「今日のチェックポイント・チャーリー」の解説
チェックポイント・チャーリーの跡地、およびその周辺は、ベルリンの観光名所のひとつに数えられている。 かつて壁が建っていたところでは、その線に沿って道路に煉瓦で印がされている。検問所の跡地には2000年に復元された小屋と標識が建ち、小屋の外側にはアメリカ兵とソ連兵の写真が表裏で大きく掲げられている。アメリカ兵の写真は旧ソ連地区側を、ソ連兵の写真は旧アメリカ地区側を向いている。この2人は、1990年代初頭に実際にベルリンに駐留していた兵士たちであり、ソ連兵のほうは身元が不明であるが、アメリカ兵に関しては氏名や所属などが判明している。 検問所跡地のすぐ脇には、1963年に開館した民間の博物館、チェックポイント・チャーリー博物館がある。自動車・飛行船・潜水艦・トンネルなどを使って壁を越え西側に逃亡しようとした人々の紹介のほか、ドイツ分断の歴史やベルリンの壁についての資料を数多く展示しており、ベルリン市内にある博物館の中でも有数の来場者を集めている。 2006年夏からは、旧境界線上の一帯において無料の屋外展示が開始された。フリードリヒ通り・ツィマー通り・シュッツェン通り (Schützenstraße) の3本の通りに沿って、3つの異なるテーマのもとに当時の資料が公開されている。まずフリードリヒ通り沿いの西側の壁面では、壁を越えて西側へ逃亡するのに成功した人々、また当初は小さかった検問所が9つの手続き窓口を備えるまでに拡張されるに至った様子が紹介されている。東側の壁面では、冷戦の象徴としてのチェックポイント・チャーリーをテーマに、1961年に米ソの戦車が境界線を挟んで向かい合った時の写真などが展示されている。さらにツィマー通りの展示区域では、壁の犠牲になった人々を追悼する場所や、実際の壁の遺構などが設置されている。
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