人形は眠れない
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/11 09:13 UTC 版)
8月。幼稚園教諭の1人香坂厚子(旧姓:柏木)の結婚式に、独身の妹尾は野坂と共に他の式後のパーティーに出席する下心を打ち明けられ香坂の結婚式に参加することになった。式のお開き後、野坂の予告どおりパーティーに参加する中で妹尾は花婿香坂側の知り合いだという関口昌樹という男に誘われる。妹尾は関口の誘いに適当に相槌を打って核心への追求をかわした。 パーティー後、妹尾の自宅にある電話が鳴った。関口からだった。電話番号を教えた覚えがない驚きと、馴れ馴れしい様子に苛立ちを覚えつつ、妹尾は関口の相手をした。 妹尾の自宅の電話が再び鳴った。今度は女性からだった。女性は、関口の母を自称し、関口を弄んでいると妹尾を攻め立てた。妹尾はその後、巷で放火事件の発生している話題の中、関口と、その母を自称する女性からの電話攻めに遭うことになる。 妹尾が関口とその母親を称する女性の電話の件で悩んでいる中、電話が鳴った。今度は朝永からだった。安堵する妹尾に、朝永から、小田切から事件解決の依頼を受けたという。事件の内容は連続放火事件に関してであった。妹尾は小田切の下へ向かった。 鞠夫誕生秘話 芸大を卒業後、腹話術師業の傍ら、コンビニのアルバイトや家庭教師をして生計をたてていた朝永は芸大時代の知り合い波多野と知り合う。再会の喜びも束の間、しばらくして朝永の下に波多野から電話が入った。大学時代のサークルで波多野と一緒だった美濃部香里が自宅で不慮の最期を遂げたらしい。朝永は、波多野の下を訪れた。傷心に沈む波多野と共に、朝永は波多野と杯を交わした。 自宅に帰って腹話術の練習に励み、熟睡する中、部屋の中で喋り声がした。見ると、喋っていたのは小道具として使用していた人形だった。朝永は状況を否定しようとするも、人形の喋る内容に否定できず、人形の喋りを止めることはできなかった。
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人形は眠れない
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関口昌樹(せきぐち まさき) 二次会の相手。その後もデートにさそうなど妹尾に執着する。心配した母親が作中を通じて妹尾の自宅電話へと電話をかけ続ける。 香坂(こうさか) 柏木の婚約相手。 高島(たかしま) 関口の友人。 北村(きたむら) 妹尾との以外のめぐみ幼稚園教諭。 中山健一(なかやま けんいち) 連続放火事件の被害者。家族構成は、妻と高校生の娘と中学の息子。 沢田尚子(さわだ なおこ) 中山の娘の同級生。勉強を苦に自殺した。
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