二足歩行ロボット研究と文化的背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 05:37 UTC 版)
「二足歩行ロボット」の記事における「二足歩行ロボット研究と文化的背景」の解説
ロボットの語源はチェコの作家カレル・チャペックの『RUR』という1921年に出版されたSF小説に出てきたロボットという名の人造人間である。この小説ではロボットは奴隷として描かれており、ある日人間に反抗し人間の殺戮を開始する、というストーリーである。原典での描写に従えば、ロボットとは人間に危害を加える人造人間の奴隷ということになる。ハリウッド映画に出てくるロボットの多くが、この原典でのイメージを引き継いでいるのは理解できるだろう。また、英語、ドイツ語、スラブ語派などでは、rob-はいい意味の綴りではないことも、文化的背景としては留意すべき事項である。(例 英語 robber:強盗、泥棒、加害者 rob:奪う、スラブ語派 強奪する раб:奴隷 работа:労働) 日本におけるロボット研究においては、からくりとの文化的なつながりが複数の識者により指摘がされている。また、『鉄腕アトム』や『ドラえもん』といった漫画・アニメ作品で描かれたような、人間と共に、また人間と同じように活動するロボットへのあこがれが、日本でヒューマノイドや二足歩行ロボットの研究が盛んである理由の一つとの指摘する人も多い。実際、そのような意見を述べるロボット研究者は少なくない。
※この「二足歩行ロボット研究と文化的背景」の解説は、「二足歩行ロボット」の解説の一部です。
「二足歩行ロボット研究と文化的背景」を含む「二足歩行ロボット」の記事については、「二足歩行ロボット」の概要を参照ください。
- 二足歩行ロボット研究と文化的背景のページへのリンク