予備艦船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 21:55 UTC 版)
(予備艦隊も参照) 旧日本海軍は保有艦船の内、連合艦隊など艦隊に編入や付属されたり、鎮守府、警備府に所属して任務に属している船を 「在役艦船」、その他の役務を持たない船を 「予備艦船」 と呼んでいた。 平時での艦隊編制は、国策の遂行や海上警備など通常任務に常時対処でき、かつ編制内容が戦時即応に近づくよう、その年度の海軍予算内で可能な限り心掛けられていたが、戦時下の艦隊編制とは大幅に異なっていた。1935年(昭和10年)の日本海軍保有艦艇数は273隻だったが、その内の103隻が予備艦船であり、実に保有艦艇数の38%にも及んだ。 予備艦船は船の状態により、いくつかに分かれていた。 旧日本海軍の予備艦船の種別船の状態配置されている乗員数出動可/不可第一予備艦短期間の整備で出動可能 ほぼ定員 大演習などで敵艦隊の主役となる 第二予備艦保存整備中や小規模の修理、改造中 定員の8割ほど 演習に出動することがある 第三予備艦大規模の修理、改造中 定員の半数ほど 当分の間、行動不能 第四予備艦廃艦間近 定員の2割ほど 特別予備艦外国から購入などで回航後、待機中
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