主演の交代まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 10:33 UTC 版)
2007年1月には第1章第1話「太古への扉」がITVで初放送された。扱う生物は恐竜・古生物のみに留まらず、思弁進化の流れを汲んだ未来生物も登場した。また、生態系の破壊や環境保全もテーマに組み込まれていた。 登場生物のデザインは主にティム・ヘインズが担当し、フレームストアがグラフィックを製作した。当初はアビー・メイトランドとスティーブン・ハートが恋仲になる予定であったが、アビーの相手はコナー・テンプルに変更された。また、ニックとスティーブンとヘレンの三角関係は第1章第3話「海の怪物」の執筆中にヘインズとホッジスの間で決定された。恐竜を追いかけてみても良いと考えていたダグラス・ヘンシュオールは、第1章時点では週替わりの生物を登場させる番組から大いに刺激を受けていたが、第2章の終盤までに標準的になってしまったと語っている。他の俳優を主演に起用した方が良いと考えた彼は第3章第3話「奇襲」で降板し、ジェイソン・フレミングが主演を引き継いだ。 第2章からは舞台となる世界線が変更され、それに合わせて説得力のある研究機関として亀裂調査センターのコンセプトが登場した。当初のコンセプトとしては、ニック・カッターは3シーズン連続で主人公を担う計画であった。元の世界線と異なる進化の流れを代表するジェニー・ルイスだけでなく、同様の登場人物が多数登場し、また登場する古生物も異なる進化の過程を経た姿に変化している設定であった。ニック・カッターがこの進化史の変異を元に戻し、妻と先史時代で共に過ごす、という物語が計画されていた。 ヘインズ曰く、『プライミーバル』はベーオウルフやシンドバッドのような著名な題材が存在しなかったため、テレビ放送に漕ぎ着けることができたのは幸運であった。また、『ドクター・フー』新シリーズと競合する時期に放送されており、時間帯が近ければ視聴者を奪われることもあった。ヘンシュオールはこの点を根拠に、『プライミーバル』はもう5年遅くNetflixなどストリーミングサービスが発達した時代に放送すべきだったと主張しており、ホッジスも予算の多少を理由に同様の主張をしている。スピアリットは1話あたりの製作費がおそらく100万ポンドだったと追憶している。
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