主整流器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 03:12 UTC 版)
「国鉄EF30形電気機関車」の記事における「主整流器」の解説
エキサイトロン整流器を搭載していたED46形とは異なり、当初よりシリコン整流器を搭載する。 整流素子の接続方法は単相ブリッジ整流で、ダイオードは1号機は三菱電機が開発したSR107 を、2 - 17号機は同じく三菱電機製のSR200F-14 を搭載する。 各ダイオードの仕様が示すように、1号機試作から約2年の間の半導体技術の急速な進歩により、信頼性を含めたダイオードの性能が大幅に向上しており、特に逆耐圧電圧の大幅向上は整流器の回路構成簡素化に大きく貢献した。 これにより、1号機の段階では各アーム12個直列、2群並列、アーム数4という構成の回路を2組直列に接続し、合計192個のダイオードで回路を構成していたものが、2 - 17号機では各アーム10個直列、2群並列、アーム数4という構成の回路を単独で使用するように改められて整流器を構成するダイオード数が80に激減 した。また、冷却装置等を含めた整流器一式で外形寸法800mm×540mm×1,750mm、自重400kgのものを2セット搭載であったのが、外形寸法540mm×1,150mm×1,750mm、自重520kgのものを1セット搭載として重量が280kg軽減され、併せて車体長の短縮も実現している。
※この「主整流器」の解説は、「国鉄EF30形電気機関車」の解説の一部です。
「主整流器」を含む「国鉄EF30形電気機関車」の記事については、「国鉄EF30形電気機関車」の概要を参照ください。
- 主整流器のページへのリンク