主日の聖体礼儀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 05:08 UTC 版)
正教会では、主日の聖体礼儀は、日中かつ午前中に行うことが定められている。前晩である土曜日の日没後は主日と数え、晩祷を行う。司祭以上の神品一人・宝座一つにつき、聖体礼儀を行うことが許されるのは一日に一回のみであるため、必然的に神品が一人しかいないか、宝座が一つしかない教会の場合、主日の聖体礼儀はその日に一回のみしか行えないこととなる。 日本ハリストス正教会のニコライ堂には宝座が複数あり、極めて僅かな期間(1950年代前半、および1964年)であったものの、主日聖体礼儀が1日に2回行われていた時期もあったことにもみられるように、司祭以上の神品が複数居て宝座が複数ある教会では、主日聖体礼儀をその日あたりに複数回行うことも可能である(担当する司祭は代わらなければならない)。 但し、細かく定められた製法を守る自家製の発酵パンを一定量用意することは、宝座を複数擁するような大教会であればあるほど信徒数に合わせて作成量も増え手間のかかるものであり、さらに聖器物(祭具)の用意に係る定められた事項も多岐に渡るなどの事情から、主日に複数回聖体礼儀を行う教会は海外でも多くはない。
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