通常との奉神礼の相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 15:29 UTC 版)
「大斎 (正教会)」の記事における「通常との奉神礼の相違」の解説
「三歌斎経」も参照 大斎は、通常にもまして厳粛な祈祷が行われる。キリストの予象が多く含まれる旧約の個所が頻繁に読まれ、通常の二倍量の聖詠(詩篇)が読まれ、また大斎に固有な祈祷文が数多く用いられる。これは古くは大斎が受洗準備期間であり、洗礼志願者(啓蒙者)への教育期間であったことを反映している。 通常と異なり、大斎の平日に行う公祈祷では、福音経(福音書)・使徒経(使徒行伝・パウロ書簡・公同書簡の総称)の朗読を行わない。かわって、6週間30日に渡り、イザヤ書・創世記・箴言の朗読が行われる。イザヤ書は第六時課に、創世記と箴言はパレミヤとして早課に詠まれる。 聖詠(詩篇)の朗読も増やされる。すなわち、通常は早課に2つ、晩課に1つ詠まれるカフィズマ(坐誦経。詳細は聖詠の項参照)が、早課に3つ、晩課に1つ、第三時課、第六時課、第九時課にそれぞれ1つとなる。また晩堂課における聖詠の固定朗読個所も通常の3段から倍の6段となる。 主日の聖体礼儀などには、通常用いられる聖金口イオアン聖体礼儀ではなく、聖大ワシリイ聖体礼儀が行われる。
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