中里発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:26 UTC 版)
「茨城電気 (1905-1921)」の記事における「中里発電所」の解説
中里発電所は久慈川水系里川の最下流に位置する発電所である。所在地は日立市東河内町2955-2(位置)。基本設計は山川善太郎が行い、細部は広田精一が行った。同発電所は茨城県内で稼働中の水力発電所としては最も古く、1907年(明治40年)3月から送電を開始した。運転開始直後は出力300キロワットであったが、1908年(明治41年)に200キロワットの増容量工事が行われ、運転を開始した。これらを区別して、出力300キロワットの発電設備を中里第一発電所、出力200キロワットの発電設備を中里第二発電所とすることもある。1920年(大正9年)10月に里川の大洪水により設備が流失したため、水車や発電機がその時期に改造され、最大出力が700キロワットとなった。2010年(平成22年)には、水車と発電機を取り替えたことで最大出力が850キロワットまで増加した。中里発電所の所属は、久原鉱業 - 茨城電気 - 茨城電力 - 東部電力 - 大日本電力 - 関東配電 - 東京電力 - 姫川電力(現・東京発電)と変遷した。資料による最新の諸元は下記の通り。 河川名:久慈川水系里川 発電所出力:最大850キロワット 使用水量:3.06立方メートル毎秒 有効落差:34.30メートル 水車:横軸フランシス水車 発電機:同期発電機
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