中里遺跡の丸木舟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 23:37 UTC 版)
1984年、東北新幹線大宮 - 上野駅間の準備工事中に、中里遺跡からほぼ完全な丸木舟が発見された。舟はムクノキを刳り貫いた全長5.79m、最大幅0.72m、最大内深0.42mのもので、厚さは舟べりで2cm、舟底で5cmと薄い。表面の各所に焦げた跡があることから、火を使って焦がしながら石器で削ったと考えられている。周囲に出土した土器の年代分析から約4700年前のものとされる。発掘の際には表面にインサルパック (発泡ウレタン) を吹きつけ、角材と枠組みを当ててクレーンで持ち上げて取り上げられた。東京都内で出土した唯一の縄文時代の丸木舟であることなどから、2004年3月に東京都指定有形文化財に指定された。
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