中国起業熱と中関村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/15 03:26 UTC 版)
中国では、「大企業の勤め人より小さな会社でも『老板』(オーナー)」という気風があり、中国人は独立心旺盛である。そこへ政府ぐるみの支援が拍車をかけている。本中村関地区に、長さ200メートルほどの「創業大街」(創業通り)が、政府の旗振りで生まれ、ネットカフェが並び、生まれたばかりの会社のオフィスになっており、起業したい人向けの手続きサービスや、投資機関の出先出張所もそろっている。なお、中国全体のベンチャー投資も急増しており、中国の投資サービス会社「投中集団」によると、2014年中国におけるベンチャー投資件数は、1360件、投資総額は127億ドル(約1兆5000億円)であり、過去最高を記録し、日本の10倍以上と見られている。「創業大街」にある有力カフェである「3Wカフェ」では2015年5月に、李克強首相がバニラ・カプチーノを飲みながら、ネット金融会社を興した起業家と語り合う姿が大々的に報じられた。李の悩みの種は、雇用の確保であった。2015年には、高専などを含めた大学の卒業生が史上最多の749万人に達したので、これまでの政府や国有企業のみでは、ふさわしい仕事を提供できなくなっていた。そこで2014年秋には、「大衆による起業、万人によるイノベーション」をスローガンに掲げ、会社登記の手続きを簡素化するといった措置を立て続けに進めていた。
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