中世海運
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 22:57 UTC 版)
1445年東大寺伝来史料「兵庫北関入船納帳」によれば海部船籍の船の兵庫への入港数は「四国一」、全体で見ても10位である。 「兵庫北関入船納帳」というのは、東大寺の荘園であった兵庫北関(現神戸市兵庫区)において、文安2年(1445年)1年間にチェックされた入船の貨物状況を記録した帳簿である。林屋辰三郎が発見した。中世の関税台帳としては、同種史料がドイツハンザ同盟都市に1点残存しているのみという、極めて稀有の文献。記載内容は、入船月日・船籍所在地・貨物名。数量・関銭額・納入月日・船主名・問丸名。 千葉県佐倉「国立歴史民俗博物館」では、その貴重性のため「兵庫北関入船納帳」の複製が展示されている。 入港船数15隻以上の四国の港湾 阿波(海部54・宍喰20・平島19) 土佐(甲浦26) 讃岐(宇多津47・塩飽35・嶋(小豆島か)29・引田21・三本松20・平山19) 伊予(弓削嶋26) 以上のように、中世阿波海部の海運は「四国一」なのである。
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