中世欧州における攻城戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 04:30 UTC 版)
城は城壁や堀を備え、城への侵入を困難にしている。そのため、攻撃側は強襲に先立だって、敵城の堀を埋め、城壁や城門に突破口を作り、また防備の人員を殺傷して減らすことで城の防御力の低下と主軍の進入路の確保を目的とするのである。 挑発するなどして守備兵を城外に誘い出す 火矢などで火をつける。 破城槌や投石機で城門や塔、城壁などを破壊する。 移動小舎を接近させて堀を埋めたり攻撃のための足場を築き、あるいは城壁直下にトンネルを掘って壁の自重による崩壊を誘う。 城壁に雲梯を立てて兵士を突入させ、内部から城門を開くなどして進入路を確保し、自軍を招き入れる 上記のような攻撃の際に、弓兵や投石兵、バリスタで城壁上や城内の敵兵を攻撃して作業中の味方を援護する。 中世末期には城壁基部の地盤に穴を掘り、火薬や燃焼した空気圧で城壁の崩壊を行なうこともあった 中世欧州では、大規模な軍隊の移動時に兵站の確保が充分に行なわれることは少なかったので、攻城側は城の周囲に留まって作戦を行なえる期間が短かった。防衛側も、余剰人員を外に出して、食料の減りを抑制する策を行うことがあった。
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