両院記者会
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『やまと新聞』が幹事を務めるとされる記者クラブ。 明治23年に国会内に設置され、現存する記者クラブでは最古である。当時政府系の報道機関が加盟し、衆議院と貴族院の両院で取材をすることが許されたことから、その名が付いた。また、非政府系の「共同新聞記者倶楽部」は衆議院の取材しか許されなかった。 現在、幹事社を務めるやまと新聞のほか、「国会新聞」「公民新聞」「官界通信社」「合同通信」「日刊労働新聞」「ニュース日本」などが加盟している。国会通行証は一般記者のものではなく、政党機関紙・専門紙記者用のもの(「自由民主」や「しんぶん赤旗」、「日本農業新聞」など)が使われている。通常は加盟会社や各政党に通行証が割り当てられているが、同記者会の場合は加盟社の記者が個人名で登録を申し込むことになっている。よって、通行証には「所属会社・氏名」ではなく、「両院記者会・氏名」と記されている(かつて同紙政治部長を務めていた宇田川敬介がチャンネル桜の番組に出演した際、この通行証の実物を披露したことがある)。 同記者会のブースは衆議院正門入ってすぐ左の警備室(衛視)の一角にある(警備室の前が国会見学の際の記念撮影の場所になっているので、見学のついでに同記者会の現状を誰でも見ることができる。物置きスペースと国会見学者用のトイレの間のスペースに木製の看板だけが掲げられているだけである。よって、国会関係者でも「知る人ぞ知る」記者クラブである)。 一部で同記者会のみが国会内にあるとの指摘があるが、国会の建物内には、「衆議院記者クラブ」「参議院記者クラブ」「内閣記者会分室」「映報クラブ」「民放クラブ」、各政党の記者クラブがあり、この指摘は全くの間違いである。
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