下水道に流すか否か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:39 UTC 版)
「トイレットペーパー」の記事における「下水道に流すか否か」の解説
トイレットペーパーには、下水道に流すか否かという問題がある。トイレットペーパーが水に溶けない紙だったり、排水設備や管路の詰まりや堆積物などに深く関係して、インフラストラクチャー上の都合と流通品の品質の如何で、国家・地域によって、差異が極めて大きい。 一つに、トイレットペーパーから便器清掃用の紙製品まで流してよい例、一つに、トイレットペーパーしか流せない例、今一つに、紙類一切を流せない(ごみ箱に捨てる別の処分方法がある)例がある。国・地域別での具体例を挙げるなら、中華圏(中国本土〈香港と澳門を除く〉と台湾)では、水洗式便所にトイレットペーパーを流すのは非文明的・非常識な行為とされていて、それ以前の社会全体が貧しかった時代から使っていた新聞紙と同様、ごみ箱に捨てるのが社会良識となっている。そのため、日本のように正反対の行為が社会良識として浸透している文化圏もあって、そういった地域を旅行する際には注意が必要であることを、現地メディアが紹介しているくらいである。一方で、中華圏の中のトイレ先進地域(先進的な都市部)では、「抽水馬桶(水洗式便所)に紙を流してはならない」旨の注意書きが、正反対の常識を持つ日本人向けに用意されている例も、2010年代後期には見られるようである。中国本土や台湾でトイレットペーパーなどを下水道に流してはならない理由は、なんと言っても下水道インフラが未発達で管路が細く詰まりやすいことにあり、しかし2つ目には紙質が“良すぎて”溶けにくいことも挙げていることがある(※もっとも、日本のものは紙質が悪いせいで溶けやすいわけではなく、品質向上を追求した結果、速やかに溶けて流れる商品が開発されてきたというのが事実であり、水解紙などは目下その最たるものである。(ティッシュペーパーとトイレットペーパーの特徴の違いも参照))。
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