一般療法と対症療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:58 UTC 版)
「インフルエンザ」の記事における「一般療法と対症療法」の解説
患者の体力を温存し軽症で済ませるために、一般療法(安静等)と対症療法が重要である。 暖かい場所で安静にして睡眠をよく取り、水分を十分に摂って生体の防御機能を高める。 回復期にも空気の乾燥に気をつける。特に体を冷やさないこと、マスクを着用する方法で、喉の湿度を保つことが重要である。 外出はやめる。うつす/うつされる機会をなるべく減らすことが大切である。 インフルエンザウイルスは熱に弱いので、微熱はあえてとる必要はない。熱が高く脱水、消耗の危惧がある場合には医師が適宜、解熱剤を使用する。 食事が摂取できないなどの場合は、輸液が必要となる。 解熱に使用できる薬剤は、小児ではアセトアミノフェン(商品名:アンヒバ坐剤、カロナール、タイレノール)に限られる。ジクロフェナクナトリウム(商品名:ボルタレンなど)やメフェナム酸(商品名:ポンタールなど)、イブプロフェン、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) を、15歳未満の小児に使用するとライ症候群を含むインフルエンザ脳症の併発を引き起こす可能性が指摘されているため、原則使用が禁止されている。そのため、小児のインフルエンザ治療においてはNSAIDsは使用せず、よほど高熱の時のみ、アセトアミノフェンを少量使用するのが現在では一般的である。市販の総合感冒薬は効果がなく、むしろ前述のNSAIDsを含むこともあり、避けるべきである。 「風邪#治療」も参照
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