ヴィクトリー級スター・デストロイヤー
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「スター・デストロイヤー」の記事における「ヴィクトリー級スター・デストロイヤー」の解説
ヴィクトリー級スター・デストロイヤー(Victory-class Star Destroyer)は小説などに登場する、俗にいう高速戦艦である。全長900m、全幅564m、全高289mと、後のスター・デストロイヤーと比較するとやや小型ながら機動力に優れ、高速力と(スター・デストロイヤーとしては)良好な旋回性を持つ。建造は銀河帝国の時代にスター・デストロイヤーを建造し続けることになるクワット・ドライブ・ヤード社ではなく、レンディリィ・スタードライブ社が行っている。 銀河共和国末期に勃発したクローン大戦の初期、共和国側が急遽用意した攻撃型強襲揚陸艦アクラメーター級は、優れた機動力と地上支援能力とを持つ、非常に使い勝手の良い優秀艦であり、緒戦の勝利に大きく貢献するが、もとより対艦砲撃戦を目的とした艦ではないためサイズ、砲撃能力は巡洋艦クラスであった。そのため、通商連合の保有するルクレハルク級改造戦艦(鈍足な輸送艦の改造ながら、強力なシールドと多数のレーザー砲、ドロイド艦載機で武装)や、プロヴィデンス級(グリーヴァス将軍の旗艦「インヴィジブル・ハンド」が有名)をはじめとする分離主義勢力の戦艦群に対抗しきれるものではないと判断されたため、純粋な戦艦として本級の建造が開始された。後のインペリアル級と非常によく似たスタイルを持つが、主任務は艦隊同士での砲撃戦および、衛星軌道上からの砲撃であり、艦に比して巨大なターボレーザー砲塔を備えていた。艦砲の攻撃力が優先された、いわゆる「戦艦」らしい艦級であるが、洗練された運用の幅広さを持ち、惑星大気圏内上層部への突入も可能である。自身に惑星地表に離着陸する能力は無いため、揚陸部隊を搭載したアクラメーター級を率いて行動し、軌道上で敵艦隊と交戦・征圧した後は惑星上空で上陸部隊の援護にあたった。地上戦への援護を主目的とした初期量産型のヴィクトリーI級スター・デストロイヤー(Victory I-class Star Destroyer)と、宇宙空間での戦闘を想定しやや大型化したヴィクトリーII級スター・デストロイヤー(Victory II-class Star Destroyer)の2つに分けられる。 本艦級は独立星系連合に参加したテクノ・ユニオンが建造した全長1kmの大型宇宙戦艦、ブルワーク級マーク1・バトルクルーザーとの戦いで初陣を迎える。後に反乱同盟軍に参加するジャン・ドドンナらの指揮の元、多大な犠牲を払いながらも敵艦隊の撃破に成功する。
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