ローツァンパ
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ローツァンパ (ネパール語: ल्होत्साम्पा; チベット文字:ལྷོ་མཚམས་པ་; ワイリー方式:lho-mtshams-pa) はネパール系のブータン人を指し、異なる多数の民族からなる。 ブータン南部の出身であることから、ローツァンパは口語で南部人を意味する。 2007年以降、ブータン難民となっていた大半のローツァンパは、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、イギリスおよび他の欧州各国へと、第三国定住をした。現在では、ネパール国内のローツァンパの人口は、再定住先の米国などと比較すると、極めて少ない[7]。
- ^ a b c d e f g h i j Worden, Robert L.; Savada, Andrea Matles (ed.) (1991). “Chapter 6: Bhutan - Ethnic Groups”. Nepal and Bhutan: Country Studies (3rd ed.). Federal Research Division, United States Library of Congress. pp. 424. ISBN 0-8444-0777-1 2010年10月2日閲覧。.
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- ^ “Bhutan country profile”. BBC News online (2010年5月5日). 2010年10月1日閲覧。
- ^ “Bhutan (10/08)”. 2016年3月14日閲覧。
- ^ “Shifting Cultivation in Bhutan: A Gradual Approach to Modifying Land Use Patterns”. 2017年6月13日閲覧。
- 1 ローツァンパとは
- 2 ローツァンパの概要
- 3 言語
- 4 関連項目
ローツァンパ
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ローツァンパ(Lhotshampa)は、主に南部低地地帯(タライ平原)に居住するネパール系の住民を指す。「ロ(lho)」とはゾンカ語で「南」を意味する。英語ではsouthernersと表記されることもある。彼らの自称は「ネパリ」(ネパール人の意)で、英語表現ではBhutanese Nepalis(bhutani nepaliharu)が好まれる。古くは「ネパリ」若しくは「南部ブータン人」という呼称が公式にも使用されたが、1980年代からローツァンパという呼称に置き換えられるようになった。彼らはインド=アーリア系のネパール語を話し、ヒンドゥー教を信仰している(イスラム教を信仰する者もいる)。 彼らはもともとブータンの土着の住民ではなく、19世紀末以降ネパールやインドのダージリンなどから移住してきた人々である。その歴史は、19世紀にイギリス支配下の茶園プランテーションの労働力として、アッサムやダージリン周辺に移住が奨励されたところに遡ることができる。従って、ニューカマーという印象が強く、ネパールの伝統文化を固持する生活スタイルなどから、チベット系住民から偏見の目で見られ、不当な扱いを受けることも多い。
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