ロマンスバーグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 08:35 UTC 版)
ケイトたちがゼンマイ駆動の機関車で極寒のシベリアの大地を進むこと数週間、機関車を操縦するオスカーから小さな町ロマンスバーグ(Romansburg)の駅に到着したとの報告が入る。ホームに降りたケイトは駅に設置されていた装置で機関車のゼンマイを巻き再び出発しようとオスカーに声をかけるが、オスカーは更なる気温の低下に備え車内を暖かくする必要があると伝える。ケイトは機関車に補給する石炭を探すことになり、町を調べ回った末に巨大なクレーンを操作して石炭を補給し終えた時、オスカーが慌てて駆け付け、ハンスがいなくなったと告げる。捜索の中でケイトが町の酒場を訪れると、店内にある故障した馬のからくり人形の前で佇むハンスを発見するが、ハンスはうわごとを呟いたかと思うと、次の瞬間倒れこんでしまう。酒場の主人のサーコス(Cirkos)はハンスに馬の修理を依頼した自分の責任だと悔み、この町で病気を治療できるのは修道僧くらいだと語る。ケイトは、修道僧がいる山の上の修道院へ向かう。 修道院の内部で司祭と対面したケイトはハンスの容態を伝え、ハンスは修道院へ搬送される。診察した司祭はハンスに死期が迫っているとする一方で、ハンスの空想的なうわごとを聞き彼は異端者だと言い放つ。その後、一室のベッドで目を覚ましたハンスは、かつての友人である修道僧のアレクセイ・ツキアノフ(Alexei Toukianov)の名前を出し、彼が詳しいという極北の地の民族・ユコール族(Youkols)の秘薬について語る。ケイトが修道院の中で見つけたツキアノフの手記の内容を基に薬を作成するとハンスの容態が回復したため、2人は修道院を後にしようとする。ところが、司祭はハンスを悪魔の幻影と呼び修道院から出ることを拒む。ケイトは屋外の傍らにあった棺桶を見つけ、これをそり代わりに用いて2人は修道院の敷地を脱出する。 機関車への帰還後、ハンスから自分の代わりに酒場のからくり人形を修理してきてほしいと依頼されたケイトは再び酒場へ行き、歯車をはめて修理を終える。その時、突然機関車の轟音が辺りに響き渡る。ケイトは急いで店を飛び出しホームへ向かうが、機関車はケイトを置いて走り去ってしまう。すると、オスカーから電話が入り、町の一角に住んでいた兄弟のイワン・バーゴフ(Ivan Bourgoff)とイゴール・バーゴフ(Igor Bourgoff)により機関車が強奪されたと告げられる。ケイトは駅に備え付けられていた大きな回し車駆動のトロッコを線路上に設置すると、酒場のサーコスが面倒を見ていたアザラシと犬の混血獣ユーキ(Youki)を譲り受けて回し車に乗せ機関車の後を追う。
※この「ロマンスバーグ」の解説は、「シベリアII」の解説の一部です。
「ロマンスバーグ」を含む「シベリアII」の記事については、「シベリアII」の概要を参照ください。
- ロマンスバーグのページへのリンク