スカーレット・ロジャー(Roger Scarlet)
1902年(明35)にフィラデルフィアで生まれたイブリンペイジと、1903年(明36)に生まれたドロシーブレアの女性二人による共同筆名。没年は不詳。アメリカ作家だが、アメリカでは忘れられた作家だった。日本では江戸川乱歩、井上良夫が激賞している。
1930年(昭5)、「密室二重殺人事件」発表。
1931年(昭6)に発表した「白魔」が、1933年(昭8)に森下雨村によって「新青年」に訳された。
1932年(昭7)に発表した「エンジェル家の殺人」を江戸川乱歩は黄金時代ベストテンの次点に押し、1951年(昭26)には「三角館の恐怖」として自ら翻案した。本作は横溝正史の「本陣殺人事件」にも影響を与えている。
ロジャー・スカーレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/15 01:24 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ロジャー・スカーレット(Roger Scarlett)は、アメリカ合衆国の推理作家。ドロシー・ブレア(Drothy Blair、1903年 - 1976年?)とイヴリン・ペイジ(Evelyn Page、1902年 - 1977年)という女性二人の合同ペンネーム。
1930年、ダブルデー社より『ビーコン街の殺人』でデビュー。
作品
推理小説
- ビーコン街の殺人 The Beacon Hill Murders (1930)
- 論創社 論創海外ミステリ72、2007年、板垣節子訳
- 白魔 Back-Bay Murder Mystery (1930)
- 論創社 論創海外ミステリ156、2015年、板垣節子訳
- 猫の手 Cat's Paw (1931)
- 新樹社 エラリー・クイーンのライヴァルたち4、2000年、村上和久訳
- エンジェル家の殺人 Murder Among the Angells (1932)
江戸川乱歩はこの作品を『三角館の恐怖』(1951年)として翻案している[1]。
- ローリング邸の殺人 In the First Degree (1933)
- 論創社 論創海外ミステリ34、2005年、板垣節子訳
ペイジ単独作品
- The Chestnut Tree (1964)
- American Genesis (1973)
脚注
- ^ 論創社「ビーコン街の殺人」解説
固有名詞の分類
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