レンズの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 21:23 UTC 版)
「オリンパスOMシステム」の記事における「レンズの特徴」の解説
小型軽量のカメラボディにはそれに合わせた専用レンズが必要となり、設計にコンピュータを駆使して小型軽量化と同時に高画質レンズとしてのさまざまな追求がなされた。 フィルター用のアタッチメント径は大口径望遠、超望遠レンズ、魚眼レンズなどを除いて基本的にφ49mmネジ込みとφ55mmネジ込みで統一されている。これも米谷のシステムとしてのこだわりである。 ズイコーレンズの特徴としては、一般的には比較的安価な価格設定でシャープな画質という点が挙げられる。しかし初期に8mm魚眼レンズから1000mm超望遠レンズを揃え、共に世界初となる「21mmF2」という大口径超広角レンズや「24mmシフトレンズ」を開発するなど、意欲的なラインナップが行なわれた。また、マクロ撮影用のレンズを充実させたのも特徴であり、拡大撮影用の20mm、38mmマクロレンズ、またこれも世界的に非常に珍しい等倍率付近撮影専用の80mmマクロレンズをラインナップした。 また他社と異なり絞りプレビュー機構やレンズ脱着ボタンをカメラボディ側ではなくレンズ側に設けたのも特徴的であり、特にマニュアルフォーカスの全レンズに絞りプレビューを設けたことで、結果としてOMシステムの全ボディで絞りプレビューが可能になっている。ただし設計変更されたオートフォーカス/パワーフォーカス用のレンズでは、レンズ側の絞りプレビューボタンが廃止され、レンズ脱着ボタンもボディ側に設けている。 ズイコーの名称は、オリンパス黎明期の同社のレンズ研究部門である瑞穂光学研究所の省略形であり、また吉兆の光という意味を持つ「瑞光」という言葉に由来する。 ズイコーレンズの小ささに関する自負については、発売当時ズイコー200mmレンズと他社135mmレンズがほぼ同様の大きさであることをアピールするCMを流したり、開発者の米谷本人が外国人記者にズイコー100mmレンズを見せ「何mmにみえますか?」と質問したところ「50mm」と返事が返ってきたことをエピソードとして公表している所からも覗える。
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