レッドクリフ (企業)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/23 07:23 UTC 版)
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本社がある麻布台ヒルズガーデンプラザB
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒105-0001 東京都港区虎ノ門五丁目9番1号 麻布台ヒルズガーデンプラザB 北緯35度39分42.5秒 東経139度44分37.3秒 / 北緯35.661806度 東経139.743694度座標: 北緯35度39分42.5秒 東経139度44分37.3秒 / 北緯35.661806度 東経139.743694度 |
設立 | 2019年5月15日[1] |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 4011101087756 |
事業内容 | ドローンショーの企画・運営、ドローン空撮、ドローンプログラミング教室の企画・運営[2] |
代表者 | 佐々木孔明(代表取締役CEO)[3] |
資本金 | 4億4.050万円[4] |
外部リンク | https://redcliff-inc.co.jp/ |


株式会社レッドクリフは、東京都港区に本拠を置くドローンショーを企画・運営する日本の企業。
概要
最大2000機以上の国内最大級ドローンショーを提供し、テレビ番組制作にも協力。企業理念は「夜空に、驚きと感動を。」[6][7]。
同様のサービスを提供する企業としては、中国深圳市のハイグレード社、DAMODA社、シンガポールのSKYMAGIC社などがあるが、日本では少なく、同社は日本各地でドローンショーを企画・運営し、『ポケモン GO』 スペシャルドローンショー(2022年7月〜10月)やSTAR ISLAND 2024(2024年5・6月)、DRIFT Twins (TOYOTA GR×McDonald'sのコラボレーション映像作品(2024年4月)などのドローンショーで注目を集めた。同社代表取締役の佐々木孔明は、ドローンパイロットとして多くのテレビ番組の制作に携わり[8]、東京オリンピックでの撮影にも参画[9]。
最初に手掛けたドローンショーは、2021年12月の北海道上士幌町で実施された「クリスマスドローンショー2021 in 上士幌」であり、当時国内企業として最大の300機のドローンショーであった[10]。2023年11月に横浜赤レンガ倉庫で行われた「コカ・コーラ クリスマスドローンショー『空飛ぶクリスマストラック』」では、クリスマス(12/25)にちなみ、1225機のドローンによる約20分の飛行を行い、国内企業として最大のドローンショーとなった[11]。
同社のドローンショーの特徴は、ドローンショーを広告媒体として捉えて展開している点である。主催者から費用を回収せずに、ドローンショーにスポンサー枠を設けて企業ロゴやマスコットを表示する仕組みを導入。企業や団体など主催者側は認知度拡大やブランドイメージ向上などを目的に出稿するという、新しい広告モデルを採用[6]。
「5,184台の同時飛行数」などで世界で4つのドローンショーのギネス記録を持ち、中国・深圳市に拠点を置く世界最大のドローンショー事業者「高巨創新」(HIGH GREAT)と事業提携を結んでいる[11]。2024年8月20日には、茨城県取手市で日本最大規模となる3,000機のドローンを使ったショーの実証実験を行ったほか[12]、9月4日には中国・深圳市にて、高巨創新(High Great Innovation Technology Development)とともに、ドローンショーで描く「ディスプレイの大きさ」でギネス世界記録を達成した[13]。
2025年4月13日開幕の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、協会企画催事のプラチナパートナーとして参画。同日、2,500機による特別演出の大規模ドローンショーを実施し、ギネス世界記録「ドローンによる最大の木の空中ディスプレイ」を更新[14][15]。
クールジャパン民間連携プラットフォームの構成員(2025年6月5日現在)[16]。
使用機材
同社の使用するドローンであるEMO-JPは、プロペラガードが装着され安全性を担保した上でスペックとしては20分近いショータイムを実現。離陸時に飛行できない機体を予備の機体が補充する機能などを持つ。また、ドローンショーは通常決まった位置に決められた番号の機体を並べる必要があるが、EMO-JPは機体を無作為に並べた最後にオートナンバリング機能を使うと自動で機体に番号が割り当てることができるなど、作業の効率化や並び間違いのミスが減らせるようになっている[17]。
また、ショー用のドローンにはリアルタイムキネマティックというより精度の高い位置情報を得られるシステムが使われているほか、夜空にドローンの発光ダイオードを使って空中QRコードを出すなどの演出も行う[18][19]。
室内ドローンショー
2025年5月には国内最大規模となる100機による「屋内」ドローンショーのデモンストレーションを実施。関係企業から約70人が来場し、注目を集めた。屋内では天井や壁に囲まれた限られた空間でのショーには自由な演出には制約がある。さらに、位置把握のために必要なGNSSの電波が届きにくいため緻密な位置制御が求められるが、同社が発売する「FYLo EDU-JP」は広帯域の周波数を使用することで精度の高い位置検知や測距を実現するUWB(Ultra Wide Band/超広帯域無線通信規格)や、反射光の取得時間をもとに自機位置を測定するToF(Time of Flight)測位に対応でき屋内でも正確な位置での飛行を可能とした。 日本国内には他社製屋内ドローンショー用の機体があるが、それらは同時飛行が最大数十機程度であったが、FYLo EDU-JPは200機以上の同時飛行を可能とした[20]。
沿革

- 2019年
- 2022年
- 2023年
- 5月、#HIROSHIMAミライバトン。日本企業としても同社としても最多機体数1000機でのドローンショーを開催。広島に因んだオリジナルアニメーションの演出を行う[17]。
- 8月、第39回関門海峡花火大会ドローンショー[17]。
- 9月、プロポーズドローンショー、くまモンポートドローンショー[17]。
- 10月12日、個人向けドローンショーサービス提供開始[25]。
- やつしろ全国花火競技大会 オープニングドローンショー、大曲の花火 〜秋の章〜 オープニングドローンショー、さいたま市政令指定都市20周年記念花火大会など[17][4]。
- 11月、コカ・コーラクリスマスドローンショー 空飛ぶクリスマストラック[17]。
- 12月-2024年1月、カウントダウンドローンショー 2023-2024@勝尾寺[17]。


- 2024年
- 1月1日、兵庫県神戸市中央区にて、JTB及び株式会社神戸クルーザーと連携して「BAY VIEW KOBEの特等席!港の夜景をデザインする、貸切ナイトクルーズと洋上のドローンショー」を実施[26][27]。
- 3月、国内企業として最大規模の1,500機のテスト飛行に成功[28]。
- 5月、日本初となる、花火搭載ドローンを用いたドローンショーのテスト飛行に成功[29][30]。
- 5月-6月 「STAR ISLAND 2024」で1000機のドローンショーを実施[31]。
- 7月、教育用プログラミングドローン「Hula(フラ)」販売開始[32][33]。
- 8月5日、Shibuya Startup Deckのスタートアップ認定制度「S-Startups」第2期生に採択[34][35]。
- 7月30日、「一般社団法人 日本ドローンショー協会」(代表理事:佐々木孔明)を設立し会員募集を開始[36][37]。
- 8月20日、茨城県取手市で日本最大規模となる3,000機のドローンを使ったショーの実証実験を行う[12]。
- 9月4日、中国・深圳市にて、同国のドローンメーカー高巨創新(High Great Innovation Technology Development)とともに、ドローンショーで描く「ディスプレイの大きさ」でギネス世界記録を達成[13]。
- 12月2日、日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社【2025年版】」に選出される[38]。
- 12月31日-2025年1月1日、「神戸イルミナージュ」とのコラボレーションによる、レッドクリフ主催の2025機のドローンによるドローンショープロジェクト「REDCLIFF COUNTDOWN DRONE SHOW 2025」を初開催[39]。
- 2025年
- 2月8日、「DIG SHIBUYA DG DRONE SHOW」を、SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会、株式会社デジタルガレージと共催。国内最大を更新する2200機のドローンショーとなった[40][41]。「日本最大のドローンショー」として日本記録認定される[42]。
- 4月1日、新機種となる屋内ドローンショー用機体「FYLo EDU-JP」の販売を開始[20]。
- 4月13日、同日開幕の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、協会企画催事のプラチナパートナーとして参画。会期中、全184日間にわたり、1,000機のドローンショーを実施する。開幕初日の同日、2,500機による特別演出の大規模ドローンショーを実施し、ギネス世界記録「ドローンによる最大の木の空中ディスプレイ」を更新[14][15]。
- 5月15日に実施した、国内では最大規模の100機の屋内ドローンショーを公開[20]。
- 5月24日・25日、「STAR ISLAND 2025」で1800機のドローンショーを2日間実施[43]。
脚注
出典
- ^ “株式会社レッドクリフ”. 日経コンパス. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “レッドクリフの国内最大級のドローンショーと成長を支える要因とは?(求職者向け)”. ミライのお仕事. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “佐々木 孔明”. wantedly. 2024年8月13日閲覧。
- ^ a b “レッドクリフ、さいたま市20周年を祝う花火の開幕をドローンショーで飾る”. TRAICY (2023年10月18日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “レッドクリフ、国内最大規模となる2025機のドローンショーを2024-2025 カウントダウンに神戸で開催決定”. レッドクリフ. 2025年2月18日閲覧。
- ^ a b “レッドクリフ、1000機のドローンショーを展開。世界から呼ばれるようなドローンショーチームに![Japan Drone 2023]”. drone.jp (2021年9月28日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ a b c “令和3年9月30日(木)に秋田市スタートアップセミナーを開催しました。”. アキチャレ. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “本格的なドローンショー運営会社が日本にも登場 国産事業者、発進!”. 経済産業新報 (2022年4月4日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “(取材)ドローンショーを日常のエンタメに。国内最大級のドローンショー運営会社レッドクリフ代表・佐々木孔明氏”. コエテコ (2024年4月1日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “クリスマスドローンショー2021 in 上士幌”. 上士幌町観光協会. 2024年8月13日閲覧。
- ^ a b c “夜空にキャラも広告QRコードも浮かぶ。注目の新エンタメ 「ドローンショー」何がすごい?いくらで開催できる? 気鋭のスタートアップ・レッドクリフ社長に訊く 荒木大地”. FINDERS. 2024年8月13日閲覧。
- ^ a b “レッドクリフ、2024年8月20日に茨城県取手市で日本史上最大規模の3,000機によるドローンショー実証実験を実施”. droneshow world (2024年10月3日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ a b “レッドクリフ・HIGH GREATら、中国深センでドローンショーのギネス世界記録を更新”. レッドクリフ・HIGH GREATら、中国深センでドローンショーのギネス世界記録を更新 (2024年9月19日). 2024年10月29日閲覧。
- ^ a b “レッドクリフ、大阪・関西万博の開幕初日にギネス世界記録を更新!ドローンショーで「最大の木の空中ディスプレイ」を描写、万博会期中の連日ショーでさらなる記録更新にも挑戦”. DRONE (2025年4月15日). 2025年4月18日閲覧。
- ^ a b “「大阪・関西万博」で1000機のドローンと600台のスピーカーがフル稼働! 光と音が織りなすスペクタクルショー「One World, One Planet.」はギネス級の感動”. ascii.jp. 2025年4月18日閲覧。
- ^ “構成員一覧”. 内閣府. 2025年6月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “ドローン関連企業様インタビュー 株式会社レッドクリフ 佐々木孔明さんにインタビューさせて頂きました” (2024年4月20日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “話題!1500機の圧巻ドローンショー”. TVでた蔵 2024年3月17日放送 8:32 - 8:42 日本テレビ. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “数百機ドローンによる立体的なショー 特別演出に加藤浩次「感謝しかない」”. JCASTテレビウォッチ. 2024年8月13日閲覧。
- ^ a b c “人気拡大中のドローンショー、屋内でも迫力演出を可能にする新型機「FYLo EDU-JP」の特徴とは?”. ドローンジャーナル. 2025年6月13日閲覧。
- ^ “佐々木 孔明”. TOMORUBA. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “14150805.html 日本初「ドローンショー広告」誕生!夜空に企業ロゴ、QRコード浮かび上がる”. drone.jp. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “テレシー 、日本で初めて広告媒体としてドローンショーの取り扱い開始!”. 株式会社テレシー. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “日本最大500機のドローンショーが横浜の夜空を彩る”. ROBOT MEDIA. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “レッドクリフが個人向けドローンショーの新サービス提供開始”. 株式会社ASOLAB.. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “「海からの夜景」と「洋上のドローンショー」を楽しむ みなと街ならではのユニークベニューで神戸へのMICE誘致を促進”. JTB. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “レッドクリフ、神⼾港で年越しをニューイヤードローンショーで祝福”. PRTIMES (2024年2月1日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “日本初!レッドクリフが花火搭載ドローンを用いたドローンショーのテスト飛行に成功”. PRTIMES (2024年4月3日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “日本のエンターテインメントに新風を吹き込む、花火搭載ドローン”. FINDERS編集部. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “日本初!レッドクリフが花火搭載ドローンを用いたドローンショーのテスト飛行に成功”. PRTIMES. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000087924.html”. PRTIMES. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “レッドクリフ、高まるドローンショー熱を受け飛躍しつつ教育用プログラミングドローンも発売[Japan Drone 2024]”. DRONE. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “レッドクリフ、教育用プログラミングドローン「Hula(フラ)」を7月1日より販売開始”. PRTIMES (2024年6月21日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “レッドクリフ、Shibuya Startup Deckのスタートアップ認定制度「S-Startups」第2期生に採択[レッドクリフ]”. 日経コンパス. 2024年8月13日閲覧。
- ^ “Shibuya Startup Deckのスタートアップ認定制度「S-Startups」認定企業を発表!”. 渋谷区. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “「一般社団法人 日本ドローンショー協会」設立および会員募集のお知らせ”. 一般社団法人 日本ドローンショー協会. 2025年6月23日閲覧。
- ^ “「一般社団法人 日本ドローンショー協会」設立、ドローンショーの認知向上と技術発展を目指す”. ドローンジャーナル (2024年8月9日). 2025年6月21日閲覧。
- ^ “徹底予測「未来の市場をつくる100社」 25年に飛躍する企業を大公開”. 日経クロストレンド (2024年12月2日). 2025年1月30日閲覧。
- ^ “レッドクリフ、国内最大規模となる2025機のドローンショーを2024-2025 カウントダウンに神戸で開催決定”. 電波タイムズ (2024年12月25日). 2025年1月30日閲覧。
- ^ “原宿駅上空に巨大な絵 夜の渋谷に「ドローン2200機」 サプライズ演出に通行人も驚き【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年2月11日)”. ANNnewsCH. 2025年2月21日閲覧。
- ^ “「空がキラキラ、驚いた」渋谷上空でドローンショー 国内最大数2200機が夜空にアート”. 産経新聞 (2025/2/9 12:39). 2025年2月11日閲覧。
- ^ “DIG SHIBUYA DG DRONE SHOW、「日本最大のドローンショー」として日本記録認定。渋谷上空で初開催、2,200機飛行”. DRONE. 2025年4月18日閲覧。
- ^ “花火とドローンのスペクタクルショーがお台場に再上陸!未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND 2025」で1,800機のドローンが描く“異世界への旅””. drone.jp (2025年6月20日). 2025年6月23日閲覧。
関連項目
外部リンク
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