レイティングの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 02:05 UTC 版)
「ソフトウェア事前審査機構」の記事における「レイティングの種類」の解説
以下、日本のコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)や米国のエンターテインメントソフトウェアレイティング委員会(ESRB)によるレイティングとの対応を中心に説明する。なお、USKによる年齢制限はCEROやESRB、PEGIと異なり、法的かつ絶対的な拘束力を持っており、対象年齢に達しない者にゲームを提供(販売・譲渡・貸与・映写)した違反者は青少年保護法により刑事罰が科される。そのため、全年齢対象以外のタイトルは全て「~歳以上対象」ではなく「~歳未満提供禁止」と明確に表示される。 また、前述のようにレイティング自体を付与しない「審査拒否」があり、この処分を受けたタイトルはドイツ国内での発売そのものが禁止される。 Freigegeben ohne Altersbeschränkung gemäß § 14 JuSchG 白:全年齢対象。CERO:教育・データベースまたはCERO:A(全年齢対象)・ESRBの「eC」(Early Childhood)または「E」(Everyone)に相当。主に教育用ソフトや音楽ゲーム、スポーツゲーム(プロレスゲームなどの暴力表現を含むソフトは除く)などを想定しており、暴力や犯罪などの表現は皆無に等しい。 Freigegeben ab 6 Jahren gemäß § 14 JuSchG 黄:6歳未満提供禁止。CERO:A(全年齢対象)またはCERO:B(12才以上対象)・ESRBの「E」(Everyone)または「E10+」(Everyone 10+)に相当するレベルだが、6歳未満にも禁止するなど、規制が非常に厳しくなっている。デフォルメされた軽度の暴力表現が含まれる場合がある。 Freigegeben ab 12 Jahren gemäß § 14 JuSchG 緑:12歳未満提供禁止。CERO:B(12才以上対象)またはCERO:C(15才以上対象)・ESRBの「T」(Teen)に相当。歴史的(現代社会が舞台でない)、あるいは明らかにフィクションとわかる世界観(SF世界など)で、軽~中度の暴力表現が含まれる。 Freigegeben ab 16 Jahren gemäß § 14 JuSchG 青:16歳未満提供禁止。CERO:C(15才以上対象)またはCERO:D(17才以上対象)・ESRBの「T」(Teen)または「M」(Mature 17+)に相当。銃器による狙撃など直接的な暴力表現、あるいは暗喩的な性表現が含まれる。 Keine Jugendfreigabe gemäß § 14 JuSchG 赤:18歳未満提供禁止。CERO:D(17才以上対象)またはCERO:Z(18才以上のみ対象)・ESRBの「M」(Mature 17+)または「AO」(Adults Only 18+)に相当。身体の欠損など故意に残虐性を強調する形での暴力表現、露骨な性表現、犯罪行為を肯定的に扱う反社会的表現が含まれる。また、『Wolfenstein』のようにナチスのシンボルマークであるハーケンクロイツが使用されているために、このカテゴリに分類されたケースも存在する。
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