レイティングに関する議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 16:28 UTC 版)
「パレードへようこそ」の記事における「レイティングに関する議論」の解説
「映画のレイティングシステム」も参照 イギリスでは全英映像等級審査機構が「時折の激しい言葉遣い」("occasional strong language") と性描写に関する2シーン(ゲイ・バーでボンデージを着た男性のシーンと、オンルウィンの女性たちがポルノ雑誌を寝室で見つけるシーン)を原因にレイティングを「15」(15歳未満の視聴を推奨しない)に決定した。またアメリカ映画協会 (MPAA)は、イギリスの「15」に最も近いR指定(英語版)を行った。このレイティングは通例に従ったもので、英国映画協会はイギリスで「15」相当の映画はほとんどがアメリカでR指定になると述べた。『インデペンデント』紙ではMPAAのレイティングが「ドラコンの立法」("draconian") のようだと批判され、同性愛を扱った作品であるために若年者は付き添い無しで鑑賞できないレイティング ("no unaccompanied under-17s") になるのだと主張された(→ホモフォビア)。またこの記事では、MPAAが本作と同年に公開されたLGBT映画『人生は小説よりも奇なり』や、2013年公開の『G.B.F.(英語版)』もR指定したことを批判している。『ガーディアン』紙では、この記事を引いて、MPAAが「NC-17」指定(17歳以下入場禁止)を行ったと報じたが、数日後に誤報を訂正した。MPAAはこの件についてコメントを出していないが、イギリスのLGBT活動家であるピーター・タッチェルは、「『パレードへようこそ』には、露骨な性描写や暴力描写はない。アメリカ映画協会にはマイルドな同性愛描写であったとしても、そうした描写がある映画は17歳以下には適さないという硬直した価値観があるようだ。」と述べている。 2015年1月、アメリカ合衆国でのDVD発売時に、作品中の同性愛についての説明書きが除去されたと報じられた。作品説明からは、「ロンドンを拠点にしたゲイ・レズビアンの活動家グループ」("a London-based group of gay and lesbian activists") という文言が差し替えられて「ロンドンを拠点にした活動家グループ」("a group of London-based activists") とされ、また裏面からはレズビアン・ゲイのバナーが除去されたという。
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