レイティングと製品仕様の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 02:37 UTC 版)
「ホットコーヒー問題」の記事における「レイティングと製品仕様の変更」の解説
2005年7月20日、ESRBはレイティングを(間接的性描写を含む)「Mature」から(直接的性描写を含む)「Adults Only 18+」へ引き上げた。またロックスターは初期版の製造を中止し、性的ミニゲームのデータが削除された新しいバージョンの生産を発表、2005年第4四半期に該当データを除去したver1.01の発売を開始した。このバージョンは、「Mature」のレイティングを受けた。 OFLC(オーストラリア・ニュージーランド政府の審査機関)は、レイティングを「MA15+(15歳以上のみ)」に判定していた(OFLCで最上位ランク。「成人のみ」は映像作品にしか無かった。)。しかし、この問題を受け、2005年7月29日にOFLCはレイティングを「RC(審査拒否)」に変更し、オーストラリアでの販売を禁止した。その後、2005年9月12日に該当部分を削除した新バージョンを「MA15+」として認可した。 2005年8月10日にロックスターは、この問題のための公式パッチをリリースした。このパッチは多くの仕様問題とバグを修正した。特にこのパッチは、たとえ「ホットコーヒー」を再インストールしたとしても、問題のシーンを無効化した。 一方で、欧州ではこの問題はあまり取り上げられなかった。もともと欧州では、過激描写からSAを「18+」に分類していたので、MODによる性描写のあるなしに関わらず、何の対処もされなかった。さらに、アメリカと違い欧州の国々では、テレビゲームに対する規制は強く、未成年者に成人ゲームを販売することは犯罪行為にあたる。例えば、イギリス版は、初期バージョンの時からBBFCによって「18」に指定されていた。 日本では欧州と同様に(日本語版は未発売ということもあり)、公的機関が動くなどの大きな社会問題として取り上げられることは無かった。しかし、このことはハードメーカーの自主規制強化を招き、日本語版独自の大幅な仕様変更や販売の遅れを招いた(#日本語版への影響を参照)。
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