リリー・クラウスとは? わかりやすく解説

リリー・クラウス

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/29 18:33 UTC 版)

リリー・クラウスLili Kraus, 1903年4月3日[1][注釈 1] - 1986年11月6日[2])は、オーストリア=ハンガリー帝国ブダペスト出身のピアニスト[3]モーツァルトの名手として知られる[4]


注釈

  1. ^ クラウスの生年については「1903年」「1905年」「1908年」とする資料が混在してきた[2]1986年11月6日にクラウスが死去した際にも、訃報を掲載した新聞によってクラウスの生年表記にばらつきがあり、最も多かったのが「1903年生」とするものであった[2]。なお、クラウスの没後の1989年に、Steve H. Roberson, Ph.D.(2000年にクラウスの伝記を上梓)が執筆した論文「Lili Kraus: The First Lady Of The Piano」では、クラウスの生年月日を「March 4, 1903」と明記している[1]
  2. ^ a b Steve H. Roberson, Ph.D.[1]はクラウスの晩年の弟子であり、2006年現在、テキサスクリスチャン大学でピアノを講じ、音楽評論活動を行っている[2]
  3. ^ 多胡吉郎は、NHKでプロデューサー、ディレクターを務めた人物[10]。NHK在職中にクラウスを主題とした映像作品を制作しようとしたが果たせなかった[2]。2002年にNHKを退職し、その後は著述活動を行っている(2006年現在)[10]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Steve H. Roberson, Ph.D.. “Lili Kraus: The First Lady of the Piano, JUNIOR KEYNOTES. Winter 1989”. North Carolina Digital Online Collection of Knowledge and Scholarship. University of North Carolina. 2018年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 多胡 2006, pp. 291–301, あとがき
  3. ^ a b 吉田 1983, pp. 505–509, ピアニストを語る - クラウス
  4. ^ 吉澤 2006, p. 301, 第5章 ピアニストの流派とは - 5 レシェティツキー派のピアニスト - リリー・クラウス
  5. ^ 多胡 2006, pp. 268–284, 第十三章 モーツァルトふたたび
  6. ^ 狩野, 不二夫 (2008-12). “ハンガリー生まれ、ニュージーランド国籍のピアニスト : リリー・クラウス : ジャワでの抑留生活と日本軍との交流”. ニュージーランド研究 15: 74–82. ISSN 1881-5197. https://ci.nii.ac.jp/naid/40019426760. 
  7. ^ 柴田龍一「第1部 世界の名ピアニストたち - リリー・クラウス」(p.138)『新編 ピアノ&ピアニスト』(ONTOMO MOOK)、音楽之友社2013年
  8. ^ 岡本稔「『〇〇弾き』の系譜 - バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパンに心奪われたピアニストたち」(pp18-21)『新編 ピアノ&ピアニスト』(ONTOMO MOOK)、音楽之友社2013年
  9. ^ 多胡 2006, pp. 302–303, 主要参考文献
  10. ^ a b 多胡 2006, 著者紹介


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