リミックスと再発盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 18:03 UTC 版)
「恋人たちのクリスマス」の記事における「リミックスと再発盤」の解説
1994年にシングルとして発売された時、作られたリミックスはインストゥルメンタル版だけだったが、これもシングルには収録されなかった。キャリーは2000年に日本でこの曲を再発売し、「ソー・ソー・デフ・リミックス」(英: the So So Def remix)と銘打った新リミックス版を収録した。リミックス版ではボーカルが新収録されたほか、アフリカ・バンバータ&ソウルソニック・フォース(英語版)の『プラネット・ロック(英語版)』のサンプルを含む、より激しくアーバンなビートに編曲され、ゲスト・ボーカルとしてジャーメイン・デュプリとバウ・ワウが参加した。このリミックスは、2001年のコンピレーション・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』に特典トラックとして収録された。 2009年には、キャリーとロー・サンデー(英: Low Sunday)によるリミックス、"Mariah's New Dance Mix"(マライアのニュー・ダンス・ミックス)が発表された。このミックスでは、1994年のオリジナル版のボーカルに、新しい電子楽器音源を重ねている。このバージョンには肯定的な反応が寄せられた。MTVのカイル・アンダーソンは、「完璧なものを発展させるのは難しい」("it's difficult to improve perfection") としつつも、このリミックスは「〔元の〕曲をディスコのリズムで飾り立て、職場のクリスマスパーティを去年より28パーセントいかしたものにする」と述べた。『アイドレーター(英語版)』のベッキー・ベインは曲の楽しくて覚えやすい様子を賞賛した。 2010年にキャリーは、自身13枚目のスタジオ・アルバムで、2枚目のホリデー・アルバムである『メリー・クリスマス II ユー』を制作し、このために『恋人たちのクリスマス』を再録音した。このバージョンは "All I Want for Christmas Is You (Extra Festive)" と銘打たれ、再録音されたボーカルに、柔らかくなったベルの音、力強くなったドラムスが加えられ、ゆっくり歌われる冒頭のヴァースはオーケストラ演奏に置き換えられた。『ラップ=アップ(英語版)』のスティーヴン・J・ホロヴィッツは、新バージョンについて「1994年版とぴったり同じく楽しい」とした。曲そのものには絶賛が寄せられる一方で、原曲と似通いすぎているとの批評もある。『シカゴ・サンタイムズ』のトーマス・コナーは、新しいバージョンは「全く同じ編曲に、2、3人の耳障りなバック・シンガーを足しただけ」(英: "just seems to add a few brassy backup singers to the exact same arrangement.")と評した。『ローリング・ストーン』のキャリン・ガンズもこれに賛成し、新しいバージョンから「どこが『余分にお祭り気分』['extra festive']なのか見つけるのは難しい」とまで書いた。『ザ・ナショナル』のダン・ハンコックスは、このリミックスは不必要だったとした。 2011年には、ジャスティン・ビーバーがキャリーとのデュエットでこの曲を録音し、自身のホリデー・アルバム『アンダー・ザ・ミスルトウ(英語版)』に収録した(日本語題名は『恋人たちのクリスマス Duet with.マライアキャリー』)。インタビューでビーバーは、キャリーの高いキーに合わせて歌うのは大変だったと述べているが、『ビルボード』誌では、その努力については認めつつも、オリジナルの方が断然上だと切り捨てられた。
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