ラーウィーニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/29 20:15 UTC 版)

ラーウィーニア(Lavinia、ラテン語: Lāuīnĭa)は、ローマ神話に登場するラティーヌスとアマータの娘である。
ラテン人の賢王ラティーヌスは、トロイア戦争に敗れて亡命してきたアエネーアースと彼の軍団をもてなし、ラティウムでの再出発を支援した。彼の娘ラーウィーニアはルトゥリーの王トゥルヌスと婚約していたが、ラティーヌスはアエネーアースとラーウィーニアの婚礼を進めようとした。ユーノーに駆り立てられたこともあり、トゥルヌスはアエネーアースとの戦争を決意する。結果としてトゥルヌスは敗退し、殺された。ティトゥス・リーウィウスによれば、アエネーアースは勝利したが、ラティーヌスは戦争中に亡くなった。アエネーアースの息子アスカニウスはアルバ・ロンガを建設し、王家の祖となり、ユーリウス氏族の祖とされている。
アエネーアースとラーウィーニアにはシルウィウスという息子ができた。アエネーアースが建設したラーウィーニウムはラーウィーニアの名を冠したとされている。
現代の小説におけるラーウィーニア
アーシュラ・K・ル=グウィンの2008年の小説『ラウィーニア』は、『アエネーイス』後半をル=グウィンが解釈し直して膨らませ、ラーウィーニアを主人公として描いたものである。
参考文献
ラーウィーニア(Lāvīnia)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:15 UTC 版)
「アエネーイス」の記事における「ラーウィーニア(Lāvīnia)」の解説
ラティーヌスの娘であり、トゥルヌスと婚約していた。しかしラティーヌスが実力を認めたアエネーアースと彼女を結婚させようとしたことが、トゥルヌスがアエネーアースと戦うきっかけとなる。
※この「ラーウィーニア(Lāvīnia)」の解説は、「アエネーイス」の解説の一部です。
「ラーウィーニア(Lāvīnia)」を含む「アエネーイス」の記事については、「アエネーイス」の概要を参照ください。
- ラーウィーニアのページへのリンク