ランス5D -ひとりぼっちの女の子-
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「Rance」の記事における「ランス5D -ひとりぼっちの女の子-」の解説
『ランス5D -ひとりぼっちの女の子-』は、2002年10月25日に発売されたアダルトゲームであり、ランスシリーズ第5作である。同作は ランスシリーズ本編としてははじめてWindows専用となり、メディアもCD-ROMに限定された。 あらすじ ランスとシィルは、最後の一人が脱出不能という「玄武城」に入り込み、城の中に閉じ込められていたリズナという女の子と出会う。 システム 移動・戦闘など、すべての行動に乱数的要素が用いられているほか、章ごとには制限時間が設けられている。アイテム入手は装備を含めてほとんどドロップに頼らなければならず、持てる数も20個程度となっており取捨選択も必要である。このため運に左右される部分が大きいが、サイコロやルーレットの出目をある程度操ることも可能である。また、女の子モンスターを捕まえてパーティに組み込むことも出来る。 開発 『鬼畜王ランス』の次回作となる『Rance V』の開発が開始されたが、大ヒット作である前作を超えようとするあまり、なかなか作品が完成しなかった。完成作である『ランス5D -ひとりぼっちの女の子-』のタイトルに「5D」が入っているのは、5Aから5Cまでの計画が途中で潰れたことに由来する。『V』の開発が頓挫した他の理由には、むつみまさととTADAとの間で方向性の相違が生じたことも一因だった。『V』の開発で疲弊していたTADAは『大悪司』の開発の中で、原画家の織音が積極的に働く姿を見て元気を取り戻し、最終的に『ランス5D』の開発に乗り出し、織音を『5D』のメイン原画家として起用した。『5D』でメインの原画を務めた織音は、以降シリーズ各作品の原画も担当することとなった。 TADAは『電ファミニコゲーマー』とのインタビューの中で織音との相性の良さを認めており、織音がTADAに合わせてくれたのかもしれないと振り返っている。また、TADAは『5D』のプログラムとシナリオも手掛け、『5D』はボードゲームとカードゲームを合わせた低価格帯の作品として作り上げられた。 また、本作の開発においては、SACTと呼ばれる開発システムが新たに導入された。 反響 『5D』はシリーズの再出発作として知られ、多くのファンに受け入れられた。一方で、初期のランスシリーズのような作風故に評判が良くなかったとTADAはインタビューの中で話している。
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