ユー‐エム‐エル【UML】
UML
正式名称:User Mode Linux
Linux上で稼働する特別なLinuxカーネルと、そのカーネルの稼働環境の総称。Linuxには、カーネルが動作する「カーネルモード」とアプリケーションが動作する「ユーザーモード」の2つの動作モードがある。UMLのカーネルは、通常のアプリケーションと同様にユーザーモードで稼働することから、この名前がつけられた。
ユーザーモードで稼働するプログラムに不具合があっても、ベースとなるLinux環境には深刻な影響を及ぼさない。そのためUMLを利用すれば、開発中のLinuxカーネルなどを安全に試せる。また、PCのハードウェア環境をエミュレートする「PCエミュレータ」などと異なり、実行性能の低下も少ない。
既存のLinuxカーネルにわずかな変更を加えればUML対応できるのも特徴である。すでにLinuxカーネルには、UML対応機能が標準で取り込まれている。
関連見出し
Cooperative Linux
関連URL
The User-mode Linux Kernel Home Page(http://user-mode-linux.sourceforge.net/)

UML
読み方:ユーエムエル
別名:統一モデリング言語
UMLとは、オブジェクト指向のプログラムを設計する際に用いられる標準的な記法のことである。Rational Software(現IBM)によって開発された。
UMLオブジェクト(処理対象と処理手続きそのもの)の関係と構造を、箱枠と線によって記述する視覚的言語であるといえる。用途に応じた数種類の記法が用意されている。
1990年代初頭には、オブジェクト指向プログラムの設計に用いられる表記法として50以上の規格が並存する状態にあった。それらは、根本的には似た概念を持っていたとしても、表面的な仕様の相違が大きく両立されがたいものだった。1997年11月に、それまで試みとして作成されていたUMLがOMG(Object Management Group)によって標準として認定され、MicrosoftやIBMを始めとする大手企業が支持を表明、以後ソフトウェア開発の現場で広く用いられるようになった。
参照リンク
UML - (英語)
- ユーエムエルのページへのリンク