ユダの手紙の現代英訳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 14:22 UTC 版)
新約聖書におけるユダの手紙は創世記の物語を繰り返し、ソドムの罪の光景に性的不道徳を潜在的に加えている。 ドム、ゴモラも、まわりの町々も、同様であって、同じように淫行にふけり、不自然な肉欲に走ったので、永遠の火の刑罰を受け、人々の見せしめにされている。 —ユダの手紙 1章7節 (日本聖書協会訳、1954年) 英訳版の聖書には"sexual immorality and pursued unnatural desire"(性的不道徳や不自然な欲望)、"strange flesh"(奇妙な肉欲)、false flesh(間違った肉欲)のような翻訳が登場するが、その具体的な内容については言及されていない。 English Standard Version(ESV)は2001年に翻訳され、この語の訳に "false flesh" を充て、近年により近いキリスト教徒の解釈に沿って、創世記が説明する不道徳性的活動を推定する表現になった(比較:ローマの信徒への手紙の1章21節-32節はソドムに限定していない箇所で使用されている)。 "strange flesh" の語は、正しくは男性ではなく天使の強姦被害に言及したものという説もある。 これは旧来の解釈と逆のもので、天使は姦淫や同性間の行為や「常態から外れた」という点での異常な事態がこの地域に起きているか(創世記18章)の調査に送られた。"Strange"は「道徳律外」の意味だと考えられていて (Romans 7:3; Galatians 1:6) 、ここでの「よそ者」は天使であるとロトもソドムの街の人々も理解しているのは疑わしいとされている。 第3の説では "false flesh" がカニバリズム[要出典]を指し、この意味合いはモーセの律法外でカナンに住む人々の行為に対して使われた。反対論者は、 主に創世記のソドムの物語における性的描写対カニバリズムに重きをおいて異論を唱え、ユダの手紙の7節にある "ekporneuō" が性的描写を伝える言葉であるとしている。
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