ユタ系図協会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 08:17 UTC 版)
ファミリーサーチの前身であるユタ系図協会 (Genealogical Society of Utah, GSU) は、1894年11月1日に設立された。その目的は、協会員および他の人々が利用できる家系図図書館を作り、家系図についての教育的情報を共有するため、また人が亡くなった際に末日聖徒の宗教儀式を円滑に行うための系図情報を集めるためであった。末日聖徒教会では、神の福音を受けるためは洗礼 (バプテスマ) が必要だが、死ぬまでに洗礼を受けることができなかった人のために、代理人がそれを行うことを認めている (死者のためのバプテスマ)。自分の祖先に洗礼を受けさせるために、家系図が必要になってくるのである。協会は末日聖徒教会の指導者たちの指導の下に設立され、最初の会長にはフランクリン D. リチャーズが指名された。 協会は『ユタ系図・歴史マガジン』 (Utah Genealogical and Historical Magazine) を1910年から1940年まで発行した。 協会は1938年から、重要な家系記録のマイクロフィルム化を始めた。1963年に、マイクロフィルムのコレクションは長期保存のため、新しく完成したグラナイト・マウンテン記録保管庫に移された。 1975年に、ユタ系図協会は末日聖徒教会の系図部門となり、後に家族歴史部となった。その時に部門長セオドル M. バートンの職名は、常務理事から会長となった。しかし、「ユタ系図協会会長」という職名は引き続き使われた。 2000年に、教会は家族歴史部と歴史部を家族・教会歴史部に統合したが、後にこれを元に戻し、家族歴史部は教会歴史部から独立した部門となった。
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