モネラ界とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > モネラ界の意味・解説 

モネラ‐かい【モネラ界】

読み方:もねらかい

生物の分類上の単位の一。原核生物である細菌藍藻(らんそう)など。


モネラ界

英訳・(英)同義/類義語:Monera, Kingdom Monera, Monera

生物を5界に分類したときの、原核生物界。他に、原生生物界菌界動物界植物界

モネラ界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 15:33 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
モネラ界
ピロリ菌の電子顕微鏡写真
分類五界説
: 原核生物界 Procaryoteae
下位分類(門)

※1990年頃に使用されていた分類の一例

モネラ界(モネラかい、Monera)または原核生物界は、ロバート・ホイッタカー五界説で唱えられた生物の最上位分類の一つ。界に所属するとされていたのは全て原核生物であり、リン・マーギュリスによる分類のもとでは以下の16門に分けられていた。

この中には、いわゆる細菌と、かつて植物として分類されていた藍藻類(シアノバクテリア)、あとになって細菌とは区別されるようになった古細菌なども属する。モネラ界は1956年原生生物界から分離する形で提唱されると、1969年に提唱された五界説のもとで標準化され、原核生物全てを含む分類群として定着した。 しかしながら、1970年代後半以降、DNAおよびRNAの解析により、原核生物が系統的に極めて大きく異なる2群(細菌古細菌)より構成されることが示され、モネラ界の概念は破綻、解体へと向かった。ゆえに現在、学術界において「モネラ界」という用語は生物史学のように過去情報を扱う分野や高等学校大学一般教養等の教育分野で限定的に用いられるのみである。ただし、系統樹での位置こそ大幅に変化しているものの、スピロヘータ門やシュードモナス属のように現在でも分類名を残す生物群も存在している。

モネラ界に分類されていた生物の一例

参考文献


「モネラ界」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「モネラ界」の関連用語

モネラ界のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



モネラ界のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのモネラ界 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS