ムダルニズマの開花
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/30 06:26 UTC 版)
1830年代から1880年代にはカタルーニャ語やカタルーニャ文化の再興を目的とするラナシェンサ(ルネサンス : 「復興」の意味)が起こり、この運動の形態や内面は芸術的には写実主義や象徴主義と結びついた。ラナシェンサ後の19世紀末から20世紀初頭に起こったムダルニズマ(モダニズム : 「近代主義」の意)は、近代のカタルーニャ地方最大の文化芸術運動である。1880年頃には開花の兆しが見えていたが、1885年に『ラベンス(スペイン語版)』誌上で初めてムダルニズマという言葉が登場し、1888年のバルセロナ万国博覧会で花開いたとされる。建築の分野ではアントニ・ガウディ、リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネー、ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクなどが活躍し、バルセロナを中心としたカタルーニャ地方に新様式の建築物を数多く築いた。美術の分野ではラモン・カザスやサンティアゴ・ルシニョールなどが活躍しており、アカデミズムに失望した若いパブロ・ピカソもバルセロナで暮らしていた。文学の分野ではプルデンシ・バルトラナ(スペイン語版)やカタリナ・アルベルト(スペイン語版)が小説を書き、ラナシェンサ期の詩人であるジュアン・マラガイも活躍した。言語学の分野ではプンペウ・ファブラが近代カタルーニャ語の規範化に取り組んだ。
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