マリア・エリクソン シリーズ
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「リサ・マークルンド」の記事における「マリア・エリクソン シリーズ」の解説
マークルンドの小説家としてのデビュー作品は1995年の『Gömda - en sann historia』(隠遁 - 本当にあった物語)であった。事実を基にしたこの作品はボーイフレンドから暴力を受けて身を隠さざるを得なかった女性の物語であり、2000年に改訂、再版された新版はスウェーデンの出版史上最大のベストセラー作品となった。2004年に出版されたマリア・エリクソン シリーズの第2作『Asyl - den sanna fortsättningen på Gömda』(アジール - 隠遁の後に)では、主人公の女性が如何にして家族と共に国外へ逃避せざるを得なかったかが描かれ、2003年2月についに主人公は米国内にドメスティックバイオレンス用のアジールを与えられた。この物語はスウェーデン国内で注目を浴び、スウェーデンの政党間で議論されるようにもなった。 シリーズ内でこの主人公が使用する偽名が「マリア(又はMia:ミア)・エリクソン」であり、シリーズ2作品の初版には共同執筆者として名前が載せられていた。この作品の真実性に関する論争が起きた後、2009年に「ミア」はこれを証明するために身元を明らかにした。現在「ミア」は新しい夫と共にアリゾナ州に住み、2006年から自身の人生とドメスティックバイオレンスに関する本を更に3冊著しているが、これにマークルンドは係っていない。 『Gömda - en sann historia』(隠遁 - 本当にあった物語)は、レバノンからの移民である「ミア」と「黒い目の男」が間もなくして虐待関係になる物語を描いている。2人は子供を儲けてから別れたが虐待は続き、「ミア」が再婚すると激しさを増した。社会保障制度はこの家族を守ることができず、一家は身を隠さざるを得なくなった。 「黒い目の男」は9年後に出版されたシリーズの第2作『Asyl - den sanna fortsättningen på Gömda』(アジール - 隠遁の後に)でも敵役であり、この作品では主人公の女性が如何にして家族と共に国外へ逃避せざるを得なかったかが描かれている。一家はスウェーデンから南アメリカへ移り、その後アジールを確立するために5年間を米国で過ごしている。「マリア・エリクソン」は、ドメスティックバイオレンスと女性虐待(gender-based abuse)の犠牲者としての適用を受け入れ、2003年2月25日にアジールを与えられた。
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