ポアンカレの回帰定理とは? わかりやすく解説

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ポアンカレの回帰定理

(ポアンカレの再帰性定理 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 00:34 UTC 版)

ポアンカレの回帰定理(ポアンカレのかいきていり、: Poincaré's recurrence theorem)、または単に回帰定理とは、アンリ・ポアンカレ(H.Poincaré,1854-1912)により証明された力学系の定理である[1]ポアンカレの再帰定理[2][3][4]とも呼ばれる。力学系のある状態を出発点としたときに、その時間発展は出発点といくらでも近い状態に無限回戻ってくることを主張する。ポアンカレは天体力学三体問題の研究の中でこの定理に至り、1890年に発表した[5][6]


  1. ^ a b c 『岩波理化学辞典-第5版』(1998)
  2. ^ a b 山本、中村 (1998)
  3. ^ a b c d 『物理学辞典-改訂版』培風館(1992/05)
  4. ^ 『現代物理数学ハンドブック』(2005)
  5. ^ H. Poincaré, "Sur le probléme des trois corps et les équations de la dynamique," Acta Mathematica, 13, 1890, 1-270. doi:10.1007/BF02392506
  6. ^ a b c 藤原、兵頭 (1995) 11章
  7. ^ ピーター・コヴニー;ロジャー・ハイフィールド『時間の矢、生命の矢』草思社(1995/03) p19,70
  8. ^ a b 大沢、湯川 (1973)
  9. ^ a b 十時 (1971)
  10. ^ 相空間の2n-1次元の超曲面をなす
  11. ^ 2n-1次元の超曲面 ΩE の体積要素である。
  12. ^ P. Bocchieri and A. Loinger,"Quantum Recurrence Theorem," Phys. Rev. 107, 337 (1957)doi:10.1103/PhysRev.107.337


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