ホモ・ローデシエンシス
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「人類の進化」の記事における「ホモ・ローデシエンシス」の解説
ホモ・ローデシエンシス 左は「ブロークンヒル・スカル」こと頭蓋骨化石標本 "Kabwe 1"(複製)。右は生態復元図。 ホモ・ローデシエンシス(学名:Homo rhodesiensis、別の和名:ローデシア人)は、約30万年前から約12.5万年前までの間、アフリカの比較的広範囲地域(南アフリカ、東アフリカ、北アフリカ)に生息していたと考えられている。 現生人類(ホモ・サピエンス)の古拙(アルカイック)形の一種、すなわち原始的1亜種と見なして、Homo sapiens rhodesiensis(ホモ・サピエンス・ローデシエンシス)という学名と、"Archaic Homo sapiens(アルカイック・ホモ・サピエンス)" の一種という英語名が提案されもしたが、多くの研究者は、本種をホモ・ハイデルベルゲンシスと同じか極めて近い類縁種と考えている。原人よりは進化し、現生人類よりは原始的であるため、旧人段階にあるという見解もある。一時期はホモ・ネアンデルターレンシスの1亜種と考えられることもあったが、現在ではそれとは種レベルで異なる旧人と見なされている。 ガーウィーズの頭蓋骨 2006年2月16日、エチオピアはアファール盆地の一角を占めるガーウィーズ川流域 (Gawis river basin) にあるガーウィーズ (Gawis) にて、おそらくホモ・エレクトゥスとホモ・サピエンスの中間か、それに近い進化的傍流(行き止まり)に属する種のものと思われる頭蓋骨上部の化石が発見された。「ガーウィーズの頭蓋骨(ガーウィーズ・クレイニアム、- クレニアム)(en)」と呼ばれるこの化石標本は、層位学的には約50万年から約20万年前に属するものと推定された。推定された生息年代と生息地は、ホモ・ローデシエンシスと重なるところが多い。ただ、知られているのは概要のみで、発掘チームは査読付き論文を発表していない。標本の特徴は、彼らが中間種であるか、ボド・マンの女性のものであるかを示している。
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