ホモ多量体とヘテロ多量体タンパク質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 17:54 UTC 版)
「タンパク質複合体」の記事における「ホモ多量体とヘテロ多量体タンパク質」の解説
多量体タンパク質のサブユニットは、ホモ多量体 (ホモオリゴマー) タンパク質のように同一であっても、ヘテロ多量体タンパク質のように異なっていてもよい。多くの可溶性タンパク質や膜タンパク質は、細胞内でホモ多量体を形成し、実際は、蛋白質構造データバンク (Protein Data Bank)に掲載されているタンパク質の大部分はホモ多量体である。ホモ多量体は、多くの経路の多様性と特異性に関与しており、遺伝子発現、酵素の活性、イオンチャネル、受容体、および細胞接着プロセスを仲介および調節している可能性がある。 神経細胞の原形質膜に存在する電位依存性カリウムチャネル(英語版)は、40個の既知のαサブユニットのうち4個のサブユニットからなるヘテロ多量体タンパク質である。多量体タンパク質チャネルを形成するには、サブユニットが同じサブファミリーである必要がある。このチャネルの三次構造により、イオンは疎水性の原形質膜を通過して流れることができる。コネクソンは、6つの同一のコネクシンからなるホモ多量体タンパク質の一例である。コネクソンのクラスターは、電気的シナプスを介して信号を伝達する2つの神経細胞のギャップ結合を形成する。
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