ベースへの転向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 17:45 UTC 版)
「エスペランサ・スポルディング」の記事における「ベースへの転向」の解説
チェロを希望していた時期もあったが、アートスクールの名門校であるノースウエストアカデミーの奨学金を得たのをきっかけにベースへ転向した。理由は、特に選択を絞ったわけではなく「その独特の形」と音に共鳴したからだという。また、「朝起きたらそこに相棒がいた、という感じ」と形容している。その頃までに音楽の授業で何度かベースを手にすることはあったものの、本格的に弾いたことはなく、他の楽器の上達には限界だった頃もあったという。バンドの担当教師に、彼女の最初のコンサートで演奏することになるブルースのベースラインを教わってからは毎日ベースを弾くようになり、やがて虜になっていったようである。14歳の1年間を過ごす。しかし校風が肌に合わず、最終的に「ゆるくて退屈」という理由で中退している。15〜16歳頃には、ローカルバンド“Noise for Pretend”へ歌詞を提供するようになり、心に留まったあらゆることを題材にしていたという。声を守る程度のボイストレーニングを受けたことはあったものの、Noise for Pretendのボーカルとしてデビューする前は「シャワーの中でしか」歌ったことがなかったと語っている。創作活動から演奏活動へと彼女の欲求は自然と移っていったが、メロディとボーカルとをうまく噛み合せようとしながら演奏を続けるうちに、この2つを両立させることの難しさを実感するようになっていた。2008年のインタビューでは「観客の心を掴む歌手になる、ということは本当に大変なことで、そのためには感情をどう表現するかという責任をもつこと、詩やメロディへの理解が必要だと思った。それが優れたベーシスト/バンドリーダーを目指すきっかけになった」と語っている。
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