ベルギー側の提訴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:15 UTC 版)
ベルギー側は8月14日にリエージュの裁判所に五輪エンブレム使用差し止めを求めて提訴した。五輪エンブレムをデザインした佐野の説明が「真摯とはいえない」としエンブレムの使用差し止めと、それを使用した企業や公的機関に5万ユーロの賠償金を求めた。裁判は9月22日に始まる予定。またIOC本部があるスイスでも裁判をする意向も明らかにした。劇場側の弁護士はアラン・ベレンブーム、ドビ側の弁護士はPhilippe Mottard。一方、大会組織委員会は17日にベルギーのデザイナー側を非難して争う姿勢をみせた。佐野もエンブレムを取り下げる意思もないことを明らかにした。五輪エンブレムの審査委員代表だった永井一正は26日の朝日新聞とのインタビューの中で、応募段階の当初作はベルギーの劇場ロゴマークと似ていなかったとし、「ほかの応募案や審査の過程も公表した方がいいと思う」と語った。また永井は、佐野の原案は他の物との類似があり、現在の案は佐野がデザインコンペに当選した際の原案に修正を加えた物で、現在の五輪エンブレムと異なることが明らかにされた、発表されたデザインは修正を施した上で2015年4月に完成したものである。 これを受けて、ベルギー人デザイナーのオリビエ・ドビはフジテレビの取材に対して「もともとのロゴが、今とは違い、修正を加えたのであれば、修正前に戻せば、問題は解決します」と語った。オリビエ・ドビはエンブレムの使用中止を求めてIOCも提訴しているが、使用中止が正式な手続きで確認できれば、IOCへの訴訟は取り下げる考えを示している。
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