ベルカとストレルカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 07:17 UTC 版)
ベルカ(Белка)とストレルカ(Стрелка)は、1960年8月19日にスプートニク5号に乗って宇宙で1日を過ごした後、無事地球に帰還し、地球軌道を周回して無事帰還した初めての生物となった。 彼らは1匹のウサギ、42匹のネズミ、2匹のラット、ハエ、沢山の植物や菌類とともに出発し、この全てが生きたまま帰還した。 ストレルカはプショーク(Пушок)というオス犬との間に6匹の子供をもうけた。プショークは地上の基地での実験に数多く参加したが、ついに宇宙に行くことはなかった。子犬の中の1匹はプシンカ(Пушинка)と命名され、1961年にニキータ・フルシチョフからジョン・F・ケネディの娘キャロライン・ケネディに贈られた。贈呈の際、プシンカはソ連のスパイでないことを確認するために厳重な検査を受けた。冷戦のさなか、プシンカとケネディ家の愛犬のチャーリー(Charlie)は4匹の子犬をもうけた。その内の2匹はそれぞれバタフライ(Butterfly)とストリーカー(Streaker)と命名され、中西部の子供たちに贈られた。他の2匹はホワイト・チップス(White Tips)、ブラッキー(Blackie)と命名されケネディ家で暮らしたが、後に友人の家に貰われて行った。プシンカの子孫は2007年時点でも生きており、そのうちの何匹かの写真はモスクワ郊外のズヴェズダ博物館で見ることができた。
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